#428:よく噛んで食べることの意義って?
丈夫な歯で、食べ物をよく噛んで食べるのが体にいいというのはよく知られていますが、これは噛めば噛む程に出てくる「唾液」の働きが大きく関与しています。
その効能は目を見張るものばかりで、いくつか挙げてみると・・・
まずは『消化にいい』という点。よく噛んで唾液の分泌が増えると、消化酵素のアミラーゼの分泌も増えて、胃腸での食べ物の消化吸収を促進します。(逆にいうと、よく噛まないと、消化器官に余計な負担がかかり、消化不良を引き起こすことも)
そして次に挙げるのは、『虫歯や歯周病の予防作用』。
唾液は、虫歯菌や歯周病菌などの原因となる食べカスを洗い流してくれる他に、含まれるラクトフェリンなどが、菌の侵入を妨げて増殖を防いでくれます。その上、同じく含まれるカルシウムイオンや、リン酸イオンには何と、歯の表面を覆うエナメル質の再生も担い、これにより初期の虫歯ならば自然と回復されていく作用もあります。
そしてさらに唾液に含まれるペルオキシターゼというたんぱく質は、発がん性物質の発がん作用を抑える働きや、老化現象など、身体に悪影響を与える活性酸素を抑制する働きもあり、唾液には老化防止作用もあるのです。
よく噛まない早食いは肥満の元ともいいますし、たまにはゆっくりよく噛んで(理想はひと口に30回)食べてみるようにしてみましょう。
中野坂上治療院
古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com
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