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vampiresaga
459:体にいい『ビール酵母』は、ビールをいっぱい飲めば摂取できるの?
暑い日も寒い日もの夜はやっぱり『とりあえず冷たいビール』ですよね。(笑)
ところで、ビールを造る時に必ず使われる『ビール酵母』・・・知っていますか?
ビールの製造には、麦芽・ホップ(麻科のつる性の植物)・水と、副原料として、米・とうもろこし・デンプン(スターチ)・糖類等が使われますが、これらの材料を発酵させて糖を炭酸ガスとアルコールに分解して、あのビールらしい味や香り成分を生み出すのに絶対不可欠なのがビール酵母なのです。
そんなビール酵母・・栄養価は実に多大で、ビタミンB1、B2、B6、葉酸、カルシウム、鉄、マグネシウム、マンガン、亜鉛等々、多くの栄養素があり、これらは腸内の善玉菌を増やし、胃腸の消化機能を助けてくれる他、ビール酵母は、アミノ酸(体に不可欠なたんぱく質を形成するために必要な栄養素)も豊富で、アミノ酸不足による食欲低下、肝臓疾患、老化促進などの体調不良の抑制にも力を奏します。
さて、このことを踏まえて・・・では、ビールをいっぱい飲んだらビール酵母が体に取り込めて健康になるから、今日から(今日も?)ビールをジャンジャン飲めばいいのかというと・・・通常、大手メーカーのビールは、製造の際に発酵を止めてビールの品質を安定させるためにビール酵母は濾過されてしまい、ビールにビール酵母は含まれていないのです。
残念ながら、健康のためにビールをたらふく飲む口実にはならないようです。
最近では、『無濾過』のご当地ビール等が出回っているようなので、興味があるなら『無濾過ビール』などのワードで検索してみましょう。
中野坂上治療院
古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com