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#328:女性の生理時の体の変化と生理痛について

女性の生理の際には、女性ホルモンの卵胞ホルモンと黄体ホルモンという二つが大きく関わっていますが、今回はこの他の事についてです。
まず、女性の方・・・生理前には便秘になったりはしませんか?
排卵から生理前までは、黄体ホルモンが活躍する訳ですが、この時期はいわば妊娠の準備期間で、黄体ホルモンは流産しないように子宮の収縮を抑えようとし、さらに体の水分も溜め込もうとするため、それが腸にも波及して便秘になったりしてしまいます。(その他にも太ったりムクんだり・・etc)

さて、この後妊娠しない場合、子宮内の『子宮内膜』は、剥がれて血液と一緒に体外に排出されるのですが、これが『生理』で、この際に感じる痛みが『生理痛』です。生理痛の原因となるのは、子宮の出口の狭さや、冷え、ストレス等々ありますが、他に『プロスタグランジン』という物質が過剰に出るという説があげられます。

このプロスタグランジンは、女性ホルモンとは別物ですが、働きとしては子宮を収縮させて、子宮内膜が剥がれる時の経血をスムーズに体外に出すのに一役買っている物質です。(この時、黄体ホルモンも分泌が下がるのに乗じて、生理中は生理前とは逆に下痢しやすくなるのはこのせいともいわれます。)
ただ厄介なのは、プロスタグランジンがたくさん出過ぎると子宮の収縮が過剰になり、陣痛のような痛みが出てしまい、これが生理痛の一因となってくるといわれています。

生理時には今更ですが体を温めムリをせず(時には薬に頼ったりして)、ゆったり過ごすようにこころがけましょう。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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