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土の質、土に変わるもの。イノベーションを考えてみる。
「土壌王国、王道クエスト」シリーズのインターミッション。
ここで、少し違う視点から家庭でできる有機堆肥作りについて
書きたいと思います。
私のnoteの記事をずっと読み続けてくれている方で、
愛知県の株式会社鈴六さんという方がおられます。
鈴六さん、勝手にリンク貼ってごめんなさい。
もしご迷惑なら記事ごと消しますのでお知らせくださるとありがたいです。
こちらの鈴六さん、ウエスを取り扱う会社さんで、
現在は衣類廃棄物の有効利用で様々な取り組みや活動をされています。
ホームセンターによく行く私ですが、
鈴六さんにフォローしていただくまで
「ウエス」の存在を知らなかったんです。勉強不足ですみません。
衣料廃棄物や古着をリサイクルする取り組みが素晴らしいので、
ぜひ、皆さんも鈴六さんのnoteを読まれてみてくださいね。
鈴六さんの活動のうち、古着を加工する際に出る糸くずを使って
野菜を栽培する実験から、家庭用の堆肥作りを考えてみたくなったんです。
リサイクルの掛け合わせでイノベーションできないか
あくまでアイデアの話にはなりますが、
植物自体は土がなくても育てることはできます。
ファバーソイルは、水耕栽培と植物繊維の土の中間くらいになるようなので
植物繊維の培地よりいいかもしれない。
私が特に面白いなって思っているのが、
合成繊維率80%で、特に保水性が高そうなところと
繊維だけに軽量だというところ。
ベランダやちょっとした庭先のプランター栽培では
土の重さが度々問題になるのだけれど、
土が軽くなると、水抜けが良くなりすぎて土が乾燥してしまって
植物が枯れる。
強風で土が飛ばされてしまう。
鉢が軽くなりすぎて、強風で転倒したり、
悪くすれば黒いアイツの棲家になってしまう
ということが起こってしまうんです。
ファイバーソイルは軽い分、
ベランダではこのリスクが丸ごと発動してしまう。
でも、今回の「土壌王国、王道クエスト」で提案している
自宅でつくる有機堆肥と合わせれば、
かなりいい線いける気がします。
自宅で土丸ごと堆肥化するスターターは培養土にしていますが、
培養土の中に含まれる土成分って
実際は25L中1kgあるかないか。
あとは、ほぼ腐葉土で土を柔らかく見せているだけなので、
微生物が腐葉土を分解し尽くしてしまうと培地全体の量は
ガクンと減ってしまいます。
リフォレスターの場合でも
作物を3ヶ月くらい育てていると、
肥料分はもちろん土自体がスカスカしてくるので
水もちが何割か低下してしまいます。
なので追い土をするんですが、ファイバーソイルを加えたら
水もちはずっと変わらないかもしれません。
ファイバーソイルを加える量には検証が必要でしょうが、
ベランダ栽培では忘れがちな
水やりの回数を減らしたり、調節するなんてこともできそうです。
それに、赤玉土もいらないんじゃないかな。
微生物の入った土では、地上部分は捨てる必要がありますが、
根っこは取り出すことなくそのまま2週間くらい放置すれば
分解するのでリサイクルサイクルもお手軽です。
面白いことに、微生物がたっぷり入った土では
黒いアイツは入ってきません。
カナブンは来るけど、本当にGは見ない。
ちょっと思いついちゃっただけのことだし、
微生物を使う限りでは、室内栽培はバイオガスの関係でできないので
試してもいないし、確証もないけれど、
リサイクルサイクルの形として、面白いなって思ったので
いつも読んでくださる鈴六さんに捧げるお話を
させていただきました。
鈴六さん、いつもありがとうございます!