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石を巡るプチトリップ

今日はちょっと石の話をしたいと思う

リフォレスターの土を使い、多肉植物の箱庭を作るため、
材料となる石を集めているのです。

集めているのは手のひらで掴める大きさのものから
小さな緑豆くらいの小さなものですが、
その小石たちをできるだけ多く使って箱庭を楽しむためには
どうすればいいのか、デザインを考えています。

小田原城のカタツムリの主?3〜5センチはありそう

石の良さを最大限に利用するにはどうしたらいいのか、
通勤などの道すがら、
身の回りで石がどのように使われているのか
改めて観察しているのです。

すると、今まで気にしたことがなかったけれど、
街中には様々な場所で大小の小石が使われていることに気づきます。
ちょっとした石垣も、使っている石の大きさ、石の積み方
高級住宅の石垣ほど使っている石が大きくなることとか、
使われている石の質感や色も
バブルの頃に建ったであろう高級な建物は
バリエーションが豊富だったりします。

中には小さな水晶の洞窟、晶洞が入っている石が
使われているところもあったりして、たかが石でも、大きくなれば
富の象徴になるんだなと改めて感じます。

その辺のアスファルト

つぶの小さな石は、アスファルトの材料として私たちの足元を支え、
さらに細かな石はコンクリートとしてそれこそ様々な場所で
道や建物を形作っています。
そっか、身の回りに石らしい石がなくとも、
人はコンクリートという石を使ってビルという巨石を
使って街を造ってきたんだなって、ちょっと感動したりして。

生命の星・地球博物館

今自分が集めているのは
個性のある小石、そのままでも役割を持ちそうな石と
石の模様が楽しい石だったりします。
その代表が溶岩石と瑪瑙やそれっぽい石なんですが
世界に目を向けるともっと個性的な石があって
こういう石は高級建材として使われています。

その石の値段には大きな価値の開きがありますが
石そのものの面白さや、石の中に見える景色は
お金の価値に比例しないって思うんです。

何度でも見に行きたいお気に入りのセンチネル

でも、その石に化石が入ると、またグッと意味合いが変わってきます。
生き物の石化には見た目からして
古代へのロマンがあふれています。
化石ほしい〜!

珪化木

生き物の化石のうち、樹木すらも化石になります。
博物館で見かけてはいたけれど、
よく考えたら気が石化するなんて
これもロマンです!
珪化木は河原で案外見つかるものだそうで、
私は小田原で一つ拾いました。
自身の中で自分で見つけた人生初の化石です。

お茶の水
この石段には最低4種類の様々な石の造形が詰まっています。
神田明神

時には滝に

深大寺

時には境界線に

不忍池

時には東雲に。
人は石をなにかに見立てるのが好きなのね。

そういえば、石と石そのものの景色と、景色の要素としての石について
心ゆさぶられるきっかけは
小石川後楽園の庭石を見てからだった気がします。

小石川後楽園の庭石は
それこそ遊び後ごろがたっぷり詰まっていて、
石のほとんどが変哲もない安山岩ではなく、
それこそ様々な種類と様々な色の石を
まるで面白い石を探して歩かせる事を想定しているように
そう、若殿にちょっとしたトレジャーハントでもさせたがるように
配置されています。
この庭を作った庭師さんはの遊び心や暖かな人柄を感じさせます。

乾いている時には奇石の姿で、水に濡れると奇石の周囲は
赤や緑、白色の石の色が現れます。

庭は権力の象徴かもしれないけど、
この庭師さん、若殿が幼い頃には体力作りや好奇心が刺激されるような
奇石や怪獣石なんかを配置して、成長するごとに
自然の摂理が学べたり、領地の領民の生活を想起させる場所、
年頃になり、伴侶を得る頃にはロマンチックに浸れる場所になるように
未来を見据えて庭づくりをし、その庭の強力なアクセントとして
厳選した庭石を使ったんだなっておもうのです。

小石川後楽園
小石川後楽園
わざわざ飛び石の中程に猿の横顔に見える石を置く、ニクい演出。

ここでの石の役割は、水面にあっては夜空に浮かぶ星、
雨の日だけ水をたたえる小さな池。
その水たまりほどの池は昼の太陽や、夜の月をほんのいっとき閉じ込めたり
太陽光の反射で、そばの桜の木の中に水面を作り出す
天然のイルミネーション。
石碑のような無地の岩は、心の中のノートとしての役割があり、
それらを含めた創造の世界の舞台装置でもある。

キャッチーな箱庭を作ろうと考える反面
箱庭の中に置いた石から心の中で物語が紡げるような配置にしたい
という欲も出てきていたりもします。

それらみんな、ただの石だし、
小石川後楽園の庭師さんほどのものは当然作れないけれど、
何かの景色は作りたい。
そしてキャッチーな仕掛けも作りたい。←これは方法が決まったのでやる。
そんな事をつらつらと考える今日なのです。
















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