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東京乗りもの紀行 最終回/渡辺雅史

 変わった乗りものに乗ってみる、この連載。まん延防止措置も解除され、落ち着いてきたので少しだけ遠くへ行ってみました。
 最終回は、横浜の乗りものです。

【渡辺雅史 プロフィール】                       
ライター、放送作家、節約旅行ライター。                               
ライターとして、集英社「週刊プレイボーイ」小学館「DIME」など執筆。 
放送作家として、TBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」に参加。      
節約旅行ライターとして、MONDO TV「鉄道ひとり旅 女子鉄編」、旅チャンネル「離島酒場」などの旅番組で交通費節約のアドバイスに関わる。       
鉄道旅行が趣味で、国内の路線全線に乗車。所有する時刻表は500冊以上。
著書として「銀座線の90年」(河出書房新社)「最後の国鉄直流特急型電車」(JTBパブリッシング)など。

横浜水上タクシーは家族連れやデートにオススメ!!

 横浜駅からJR根岸線で1駅。桜木町駅の南改札を出て左へ。東口の目の前にドーンとあるのが、桜木町駅と対岸の運河パークを結ぶロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」。

乗り物5

 運河の向こう側、630m先にある商業施設、横浜ワールドポーターズへのアクセスに使うと便利な乗りものなのですが、料金は片道1000円。横浜ワールドポーターズ方面へ歩いて向かう場合、汽車道という運河の真ん中を突っ切る遊歩道があるので、観光で初めてこのエリアを訪れる人や、夜景を眺める人以外の利用は多くありません。

 今回の目的は、そんな桜木町駅の東口から歩いて5分。横浜港ボートパークに浮かぶ海上レストラン「Hemingway」の一角から出発する水上タクシー「SUITAKU」です。

乗り物6

 SUITAKUは、そのレストランと、横浜税関や神奈川県庁に近い象の鼻パークの桟橋を結ぶ約1kmの航路。タクシーと名のつく通り、空車であればいつでも乗車でき、船がなければ運転手の携帯電話に連絡して呼び出せば乗車できるという乗りもの。

 乗り場へ向かっていると、海上レストランの脇にTAXIのマークを掲げた船が。

乗り物7

 船長さんに聞いてみると「今の時間は予約入ってないし、大丈夫」とのことで早速乗船することに。
 腰に巻くタイプのライフジャケットを装着すると、船はゆっくりと桟橋を離れ、ロープウェイの方へ。並行する汽車道の橋をくぐり、YOKOHAMA AIR CABINの真下を通って運河へ。

乗り物8

 波の穏やかな水路をゆっくり進み、大きな橋を2つくぐると左手に公園が。この日は船があまり通っていないからか、公園から私の姿を見た子どもたちが手を振ってきます。せっかくなので振り返すと、テンションが上がったのか、全力で腕を左右に振っています。それを全力で返すと、四十肩に激痛が走りました(笑)。

 海に突き出した公園をぐるりと周ると、象の鼻パークの桟橋に到着。およそ15分、のんびりした船旅でした。

 この水上タクシー、料金は700円。1人で乗っても、5人で乗っても700円なので、グループで横浜観光へ行くなら、オススメしたい乗りもの。乗船定員は最大9名、5名を超えると1人あたり200円の追加料金がかかります。
 今回の乗りものも楽しかった。あなたもぜひ!

詳しくは、水上タクシー「SUITAKU」ホームページへ。

 全4回に渡ってお届けしました「東京乗りもの紀行」は今回で最終回。ご覧いただきありがとうございました。
 また機会があればお会いしましょう!

おわり


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