スポーツ語るシス!何度見ても泣ける名シーン「カープ優勝」編
映画やドラマなどで「何度見ても泣けるシーン」ってありますよね?
セリフも展開も全部わかっているのになぜか泣けてくる、いわば“鉄板”の名シーン。
誰にでも1つや2つはあるはず。
そんな名シーンが映画やドラマ以上に多いのが、スポーツの世界。
筋書きのない展開に、いつ見ても、何度見ても、思わず涙してしまう。
ということで、今回はスポーツ大好きの筆者が、涙活したい人たちにオススメする”スポーツの名シーン”をご紹介していきます。
なお、選んだシーンにおける涙腺の決壊ポイントは完全に私個人の価値によるもので、これでは泣けないという人がいてもご容赦ください。
では、 行きましょう!
待ちわびた歓喜の瞬間!広島カープ25年ぶりの優勝の瞬間!
2016年9月10日。遂にその日がやってきた。
前日までに優勝へのマジックナンバーを「1」としていた我が広島カープが、東京ドームで行われた読売ジャイアンツとの試合に6-4で勝ち、25年ぶり7度目となるセ・リーグ制覇を果たしたのである。
前回、25年前の1991年に優勝した当時、筆者はまだ小学生。
もちろん覚えてはいるが、その“優勝の記憶”が更新されないまま待ち続けた25年は、さすがに長かった……。
FA制度やドラフトでの逆指名制度など、さまざまな要因が重なり、いつのまにかカープはBクラスの常連となっていた。
しかし、そんなことはもはや関係ない。
物心ついたときからカープファンだった筆者に「弱いから応援するのをやめる」という選択肢はないし、そんなことを考えたことは一度だってない。
真のカープファンは、どんなときでも、ただひたすら応援するのみ。
きっといつか優勝する日は来る! そう信じ続けた。
が、気がつけば四半世紀が経っていた(笑)。
そして、ついに、いよいよ、やっと迎えた2016年9月10日。
2点リードの9回、マウンドには守護神・中崎翔太。
2者連続三振で2アウト。
選手たちもベンチから身を乗り出して歓喜の瞬間に備える。
しかし、ここで巨人の長野選手にヒットを打たれる。
「野球の神様、25年も待ったんですから、もう許してください」
そう願いながら、次のバッターである巨人の亀井との対戦を見つめる。
すると、力ない打球がショートの田中広輔のもとへ飛んだ。
その打球を丁寧に捕球し、ファーストの新井(現監督)に送られ、ゲームセット。
「え! やった!」
その瞬間、とめどなく溢れ出す涙。
やがて、マウンド近くに歓喜の輪が広がり、緒方監督の胴上げが始まる。
もう涙でよく見えない。
そして、メジャーから破格のオファーを蹴ってカープに帰ってきてくれた黒田投手、タイガースから出戻りのような形でカープに帰ってきた新井選手の胴上げシーンにも涙……。
「この日のための25年間だったんだ」そう思うと、どんなに弱くてもカープを愛し、信じ、応援し続けた自分が、ちょっぴり誇らしくなった。
多くのカープファンがそうだと思うが、この光景は何度見ても泣けてくる。
実は、この文章を書いている今も涙がこぼれそうなのだ(笑)。
特に、歓喜の輪の中で抱き合って男泣きした黒田博樹と新井貴浩の姿。
あのシーンは本当にダメ。
絶対に泣いてしまうので、他の人がいるところでは見ることができない。
機会があれば、ぜひ当時のVTRをご覧になってみてください。
泣けます!
(つづく)