時々、解き放つ
今日は振替休日。
月初だけど、月一の全体朝礼も諸々の確認事項もあるけど、お構いなく休みにした。
一日中家に籠もってのんびりしていようかなとも思ったけど、それはそれでモヤッとすると言うかスッキリしなくて。
いそいそと身支度をして散歩することにした。
歩いて五分程の近くの神社へ。
雨上がりということもあって道程は濡れていたけど、それはそれで趣きが感じられて。
道端の草花も雨に濡れた後のせいかしっとりした感じ。
今日は暖かくて心無しか生き生きしているように見えた。
神社に着いて早速お参り。
お賽銭を賽銭箱に入れて二礼二拍一礼。
ここぞとばかりに色んな事を言おうかと思ったけど、程々のお願い事にしておいた。
少しでも願いを聴いてくれるといいな。
神社の脇に植えられている桜の木は、もう花が咲いていて。
木全体というわけではなかったけど少しずつ季節が変わっていることを感じた。
その後、すぐ裏手にある古墳へ向かう。
高台?にあるそれは、特別大きいものではないけれど、厳かな雰囲気を醸し出していた。
そこから歩いていくと所々道端に菜の花が咲いていた。
よく見ると花は太陽の方向を向いている。
子供の頃学校で習うことだけど、大人になるとこうした当たり前の事に何も感じなくなっていく。
毎日の生活に追われて気持ちに余裕がなくなっているのかな。
歩いていて途中でふと気付いたのは、鳩尾の辺りの「つまり」みたいのが少しなくなってきて息が出来るようになったこと。
呼吸が深くなったというか。
それを感じた後は自分の息遣いが楽になっていくのが分かる。
歩いていて清々しい。
太陽の光を浴びること、のんびり何かを気にすることなく歩いていられること。
当たり前のことが当たり前に出来ることが少し嬉しく思えた。
毎日息の詰まるくらいの忙しさは生活を成り立たせる上では避けられないのかも知れない。
でも、時々こうやって自分を大切にする時間、労う時間というものは持つようにしたい。
もっと焦らずに、緩やかに呼吸していけるように。