
『めぐる』
書いているのではなくて
貰っているのだ
不意に浮かび上がる言葉に出逢う度に
わたしは思う
そこには
わたしの見たことのない世界が広がっていて
動いている
貰っているのでなければ
描けるはずないもの
生きたことのない
こんな世界を
悠久の時と
果てしのない世界が
育ちながら広がっていく
今も
ゆっくりと
わたしの知らないわたしの中で。
それは
その『わたし』は
いつかすれ違った
あの人かもしれないし
今これを読んでいる
あなたかもしれない。
生きていることの不思議よ
繋がっていることの美しさよ
ゆっくりと行こう
味わいながら
いつ始まったのかもわからない
終わりのない世界で。
2025' 1/26 2/4 リライト