『ユーカラ・心の窓を映して』

自由な語り部・詩人そして表現を愛するユーカラのページです。 こちらでは詩を始め、創作作品をアップ。 どうぞお付き合いください。✍️💐

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最近の記事

『 美しく変わる 』

車窓を流れる空の美しさに見惚れて 撮りたいと思ったけどうまくいかなかった 今更だけど 雲はなんて個性的なんだろう どれとして同じ形はないし それも刻々と変化し続けている 私達はどうだろう? 全く変化できずにいる様で 外から見ると大きく変わっていってるのかもしれない 美しく変化したい 出来るなら

    • 『ジョーブラックによろしく』心がくしゃくしゃになった時に効く映画

      好きな映画には、それぞれ与えてくれるものが違うと思うけど、 『ジョーブラックをよろしく』 が、私にとって格別なのは、 ジェラシー、 つまり嫉妬、 というネガティブな感情を、こんなに優しく愛おしく表現して見せてくれた映画に、今まで出会ったことがなかったから、だと思う。  少し内容のネタバレになるかもしれないが、ジェラシーを感じているのは、主人公のジョーでも、ヒロインでもなくて、その姉だ。  兄弟、姉妹間に於いて、少なからず出てくるのが、親からの愛に対する不満や嫉妬。  親

      • 『 空も飛べるはず・ぶるどっぐ』

        くそっ。 力を抜けばいいって わかってるのに……。 欲が 突っ張らかって ツッパラカッテ 動けねえ。 どうやら まだ人間だ……。

        • エッセイ『上から目線で生きていく』

          今朝起きて、 一番に決めたことは、これからは〝 攻め  〟で 生きていく、ってこと。 気がつけば、創作にしろ仕事にしろ、いつも受け身で生きていた。 私を使ってください〜。みたいな。 もうね、普段から、どんだけ色々挑戦してきたことか…。何しろ色々不器用なもんで。 そしてね、気がつきゃ もう私も 御歳 66  なわけよ。 この頃は、 逝く友人を見送りながら タイムリミット考えて、 『 早く実現せねばー‼ ︎』って、焦って焦って公募に応募書く!書く!書く!の日々。

          『 分かれ道 』

          ポケットの中身を見せたのは 何も持ってないわたしを 知って欲しかったから それでもあなたは 一緒に歩いてくれますか? 次の曲がり角で きっと答えは出るでしょう 試したのならごめんなさい それでも並んで行くのなら その時二人は友達です ※ユーカラ詩集 (2019  令和元年) 『見つめられて』より

          『 出来たらいいね 』

          地平線 水平線 どちらも たった三文字で 世界を二つに分けるんだね なれたらいいね たった三文字で 世界を一つに出来る わたし に #掌の詩

          『 いる 』

          引き離されて 引き離されて やっと放たれた 矢のように 風を切り 真っ直ぐに飛んで行くわたしの思い コン! と、 濁りのない音を立てて 金的! 舞台はいつも朝だ 神聖な光に包まれた道場に 今朝も心の中で 立つ #掌の詩

          『 考えるな、 踊れ! 』

          ♢ショートエッセイ 夏の生徒会室は息苦しかった。 それは 暑かった からではなく 圧 からだった。 【学園祭参加主旨】 手元に配られた用紙にも 見つめられている視線にも 私は何も答えられずにいた。 「で? ダンスクラブさんは、どいういう主旨で活動されてるんです? どういう意図があって“学園祭”に参加されたいのですか?」 「そ、それは……」 お化粧品の匂いで咽せかえる、ダンスクラブの部室が目に浮かぶ。 「え? 何で? なんで答えられないの? あなた達は、何の意義

          『 考えるな、 踊れ! 』

          『ずっと』

          そこにいるあなた あなたは 自分で思っているより ずっとずっと 優しいよ #掌の詩

          『貴公子・choriさんへ』

          あなたは突然逝ったのですね? 何の前触れもなく 静かに。 スターらしく、   突然 突風が吹く とか にわかに空が曇って 土砂降りになる とか 雷鳴を轟かせて 落雷が落ちる とか そういうこともなく 黙ってそこを立ち去るように。 まるで 高貴で 本物のスターは こうするものだ とでも言うのように。 VOX HALLのカウンターの隅で glassの氷だけが カランと 名残惜しそうに 音を立てているようです。 初めて本物にお会いした時 「まつ毛が長くてびっくりしま

          『 Meet again』

          ぐるぐると続く 思考の無限ループ 振り落とすように浴びたシャワー もっと強く 滝にでも打たれれば 新しいわたしへと 生まれ変われるのだろうか? 降ってきたのは言葉だった 〝 幸せは繋がっている 〟 あの子の幸せは わたしの幸せでもあったのだ 捨てた筈の涙がまた 悔しさと共に込み上げてくる 「  くそっ!!  」 友よ 突然あなたに落ちてきた悲しみに わたしは何もしてやれない! いや、 何もする必要はないのだ と もうひとりのわたしが 静かな声で言う こ

          今日のクレア『やれることと柔らかさ』

          気分が乗らない時や、体調、天候が悪い時(雨)には出来ない日もあるが、 私はいつも、感謝と愛を伝えるために、 庭の花水木クレアに 抱きつく。 そしてその度に、 色々な気づきを貰っている。 昨日のクレアの身体は(幹)熱く熱っていて、しんどそうに見えた。 それでも秋の準備を怠らず、その実をほんのりと紅く染め始めている。 「偉いなぁ…」 と言った後、私はこの炎天下で、仕事をしている人々の姿を思い浮かべて、急に後ろめたくなった。 涼しい家に籠っている自分が、何もしていない、と感

          今日のクレア『やれることと柔らかさ』

          『今朝のクレア』

          朝陽を眺めてから、 眠りにつくことの増えたこの頃。 「この時間まで起きてて、 結局これといった創作が出来なかったの…」 しょげた私に 庭の花水木クレアは 言った 「でも一日生きた  でしょ?  あなたは 昨日という日を  創作したのよ。 がっかりすることなんか何もないわ」 そうか…そうだよね⁈ 生きることで 私たちは自分の手で 今日という日を 毎日毎日創り出している それは作品みたいに いい日だったり がっかりする日だったりするけれど 誰のものでもなく 自分の

          ショートストーリー 『 鍵のない箱 』

          親友のYが逝った ある晴れた日に 会社の屋上から よく笑う奴だった 俺が泣き言や愚痴を言っても 肩を抱いて面白い話をしては気を晴らしてくれた 愚痴は一度も聞いたことがなかった 遺書はなく 部屋は引っ越しでもするかのようにすっかり片付いて 空っぽだった 唯一つ リビングにテーブルが残り その上には木箱が一個乗っかっているだけだった 箱の下には紙切れが一枚「Kへ」と 俺の名前が書かれてあった 見ると鍵穴があり 鍵がかかっていた そっと持ち上げて振ってみると

          ショートストーリー 『 鍵のない箱 』

          『 見えない嵐 』

          一体どこまで見えていたのだろう わたしの 父の 家族の そして人間の 5歳だという知能で。 「お母さん、ぼく、心が痛いよ」 ダウン症 という帽子を被って生まれてきた兄 ずっと深いところを見ていた人だった だから傷ついた 自分の言葉を持って生まれてきた人だった だから壊した みんな知らなかったけど。 生産性の無い人間は 生きている意味がない、とどこかで皆が信じている近代社会暗黙の常識 あれは嘘だ そこに居るだけで みんなの心を揺さぶることで その人は 全て

          『 I'm home!/真相 』第7話・最終章・還るべき場所

           恋子を主人公に見立てて書いた俺の小説が、某・大手出版社の小説大賞を受賞したのは、それから一年後の春だった。    タイトルは『ティーカップス/恋人よ 永遠に回れ』。  小説家の卵で恋多き女、主人公の紅子は、新しい恋人が出来たために付き合っていた恋人を毒殺しようとする、という筋書きで、殺し損ねた元彼・風夜に、 「なんで別れるんじゃなくて殺そうとしたんだ?」 と質問される場面で紅子が、 「だって、ただ別れるなんて、アリキタリでつまらないじゃない?」 と笑って答えるところが、この

          『 I'm home!/真相 』第7話・最終章・還るべき場所