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『風は吹いている』
吹いている風は
いつも追い風だと聞いたことがある
自分の向きを変えることで
わたし達はその気になれば
いつでも背中を押してもらえるのだ
と。
世界中が恐怖に支配されて
みんなでいるのに一人だと感じる日々
そんな時代になると
誰が想像しただろう?
町中で
電車の中で
誰もが皆
口をもぎ取られたように
ぎょろぎょろと
不安と疑いを絡ませた目だけを泳がせている
聞こえない声をひそひそと
伝言ゲームのように
隣へ 隣へ
伝え続けている
この世界は闇だ
この情景は変わらない
と。
でも、
それって
本当?
広がっているのはウィルスではなく
諦めなのでは?
広めているのはウィルスではなく
わたし達なのでは?
そのゲーム
止めるのはあなただ
どうやって?
あなたは聞く
わたしは聞く
遥か上の方から
あなたなら見つけられる
きっと
譬えば 手を洗うように
不安を洗い落とせばいい
石鹸の代わりに 希望を育む言葉で
マスクの代わりに 微笑みで
あなたならできる
だってあなたは持っているから
眠っている想いの種を
言葉に紡いで
メロディを奏でて
絵筆を走らせて
舞に纏わせて
歌で大気を震わせて
何も持ってない
なんて言わせない
だってそれは
あなたの中で待っているから
あなたによって生み出されるのを
何もないところから
誰も持っていない
あなたやわたしだけの
祈りや 願い という愛を
描く力を
わたし達は貰って生まれて来た
なら選ぼう!
わたし達は
滅ぼすことじゃなくて
救うことを
創り出すことを
世界中が愛に包まれて
ひとりでいてもみんなといる と感じる日々を
わたし達なら出来る
だってわたし達は
人間だから
そして
吹いているのは
いつでも
追い風なのだ