これが本当の笑って学べる1時間|こたけ正義感『弁論』感想
今ちょっと話題になっている漫談ライブをご存じだろうか。
それがこちら。
ワタナベエンターテイメントのお笑い芸人・こたけ正義感の60分漫談ライブ『弁論』である。
こたけ正義感さんをご存じない方のために一応説明しておくと、彼は主に法律を題材にしたフリップ芸を披露するお笑い芸人である。R-1決勝出場経験もあるので、ネタを見たことがある方も多いだろう。
お笑い賞レース後には各ネタのリーガルチェックをしたり、法律知識を生かして名作ゲーム『逆転裁判』の実況をしたりもしている。
彼の法律知識は本物だ。なんせ彼はガチの弁護士なのだから。こたけ正義感は唯一無二の弁護士芸人である。よく見れば彼の左胸にはいつも弁護士バッジが光っている。
閑話休題。
そんな、こたけ正義感が送る『弁論』は、しっかり笑える内容でありながら、法律のことをちゃんと学べる60分間の漫談。
前半は、ライブ映像の撮影時にお客さんが映り込んでしまうことに対する「肖像権」の問題や、こたけ正義感が司法試験を受ける前どれだけ勉強していたかといった、比較的軽い話題から。
(死に物狂いで勉強したというのはとても軽いことではないのだが)
個人的には、文言の解釈の話がかなり面白かった。
どうやら法律というやつは、屁理屈やんけ!って言いたくなるようなことや、そんなわけあるか!と言いたくなるようなことも、その文言から読み取ることさえ出来てしまえば何とでもなってしまうようだ(極論)。
後半は、昨年大きな話題となった袴田事件について取り上げられている。
こたけ正義感自身は弁護士会からのオファーで広報仕事をしたそう。
弁護団ではないにしても、関わった方が話す「事件」のことというのは部外者が話すのとは説得力が違う。
しかも、前半で軽く笑い飛ばしていた内容が、後半につながるというとんでもなくワクワクする構成になっていた。
(筆者は「伏線回収」が大好きである)
袴田事件というかなり重たい内容を取り上げながらも、芸人として「笑い」を忘れない。そのバランスが絶妙で、それこそがこたけ正義感の強みだとあらためて思った。
これはもう誰にもマネできないと思う。
あっという間の60分だった。あと2時間は余裕で聞けた。
難しそう…と感じる内容も、お笑いならきっと誰もが身近な「自分ごと」として捉えられるし、知識もスッと身についていく気がする。
あまり書くとネタバレになってしまうので、とにかく一回見てみてほしい。なんたって【1月15日(水)】まで(あと10日!)YouTubeで無料公開されてるから!!!
リンクもう一回貼っておく↓↓
https://youtu.be/Ntrx9wTBoBE
次に『弁論』が開催される時には、ぜひ現地参戦したい。開催してもらうためにも、無料で見させてもらった分グッズ購入で貢献しようと思う。
余談だが、こたけ正義感をGoogle検索してみた時に「関連する質問」でこんなのが出てきた。
勝手にややこしくすな……!