先生って
忘れられない先生、って事だけど。
実は自分が担任になった先生はほぼ、翌年他校に移動となるという謎の方式があり。卒業後学校に行っても誰も知った先生がいないので卒業後は学校に足を運ぶなんてことはなかった。
そんな中、かなりインパクトがあった先生が一人いる。
それは小学校4年に1年だけ担任となったK先生だ。
実は私がいたクラスは3年の時に学級崩壊を起こした。新卒の先生がまとめきれず3学期休職してしまうという事態に陥り、ぶっちゃけ3年生1年間まともに授業が行われなかった。
そんなクラス担任って誰がやるの?と思った矢先。突如どこからか送り込まれてきたのがK先生。
初日。ぐるっとクラスを見渡すなり、その学級崩壊の発端となっている元気すぎる男子をとっつかまえ、見せしめよろしく、今やったら問題になるだろう厳しめの教育指導が行われクラス全体が震え上がった。
今思えば制圧方法は適格。
その先生の学習方法がとにかく独特で、「あんたら、どうせ去年勉強してないんだから授業の他に、毎日1年生から3年までのテストプリントをやります。」と毎日プリントテストの日々が数ヶ月。3年生までのテストプリント、作るの大変だったろうなあ、と今なら思うが。
その後も「今日は海まで遠足!」と生徒を連れ出し海まで行ったり、日本地図を観ながらみんなで妄想旅行をしたり。
最終的に「クラスの歌を作ろう」と言って校歌ならぬクラス歌を作った。
口は悪く、ダメなものはダメ。でも生徒を子ども扱いすることなく同じ目線で観てくれているということは生徒皆理解していた。
そして3学期終わるころには皆、K先生が大好きになっていた。でも1年契約だったのか3月学校を去っていった。次どこの学校に行く、という話がなかったので本当にお助け先生だったようだ。
今も元気か、思い出すのはこの先生だけ。