坂口安吾の美意識

作家の坂口安吾は、
小菅刑務所・ドライアイス工場・駆逐艦
たまらなく美しいと語った。

「この三つのものが 、なぜ 、かくも美しいか 。ここには 、美しくするために加工した美しさが 、一切ない 。美というものの立場から附加えた一本の柱も鋼鉄もなく 、美しくないという理由によって取去った一本の柱も鋼鉄もない 。ただ必要なもののみが 、必要な場所に置かれた 。そうして 、不要なる物はすべて除かれ 、必要のみが要求する独自の形が出来上っているのである 。」

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美しいから柱が置かれるのではない。
格好いいから主砲を設置するのではない。

そこに置かなければならない理由があるからある。
そこに美しさがある。

鉄道の美しさも同じである。
大宮〜上野間の新幹線が
速度制限されている理由、ヘッドライトの位置等々どれもこれも明確な理由がある。
その構築美が美しい。

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川崎は美しい街である。

川崎貨物場、川崎工場街、川崎競馬場。

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東京でも有数の美しさだ。

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人々はうつり変われど、
モノの美しさは変わらず。

開発したい人間が無理やり作った街に深みはない。

ディズニーランド化する社会。

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画一化する都市に面白みはあるのだろうか。

そこに一石を投じているような気がする
川崎工場夜景。


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