#51 The Shaggs (シャッグス)
この世には、どのくらいの数のバンドがあるのだろう。
アマチュアまで入れるとキリがないので音源をリリースしているバンドとして。
「もの凄く多い」
そうですか。そうですよね。
私もそう思う。
そんな中、
「世界最高のバンド」
「世界最強のバンド」
みたいなことは良く語られているが、これが
「世界最悪のバンド」
「世界最凶のバンド」
となるとどうだろう。
そこでザ・シャッグスである。
3姉妹で結成されたこのバンドを初めて聴いた時はちょっとクラクラしたことを覚えている。
緩い。
緩いなんてもんじゃない。
やる気あるのか!ぐらいの演奏力で、しかしフリージャズと思えば聴けないこともないか、いや無理だろ!ぐらいの野放図さなのである。
父親が強力にバンド結成を勧めたものの、本人達はあまり乗り気ではなかったらしいことが良く分かるパフォーマンスである。
「パパがうるさいから少しだけやったの」感が其処彼処に現れているのだ。
ところが、かのフランク・ザッパが
「彼女らはビートルズより重要」
と絶賛していて、彼が言うなら単なる下手バンドではなく、その裏に秘められた意図があるのかも?と無駄に深読みしまくってみた。
シャッグスのアルバムを持っているという(マジかよ!)とんでもなく奇特な友人がいたので、借りて聴いてみた。
アルバムを一枚ぐらい聴いてみないことには深読みもできないのだ。
アルバムタイトルは
「Philosophy of the world」
世界の哲学。
これは深そうである。。。
👂〜♫
・・・・・・。
これは何の呪文?新興宗教のお経?経典?
こんなにフリーな感じでいいのだろうかというぐらいフリーである。
音楽ってヴァーリトゥード、何でもありなんだなと改めて思う。
Viva 自由!