才能ないゆえ

私はダンスの完成度を上げるのに、足を引っ張るような存在だ。ブラッシュアップするための能を持たず、悪目立ちする。一言で言えば才能がない。
そのため怒られる。口頭で言われたことを覚えられず、再現できないから。ただ、努力をしていないわけではない。むしろ時間を取ろうと意識しているし、なんなら常に頭の中付近にダンスはある。それでも足を引っ張り続ける。一言で言えば、才能がない。

私は勉強に関しては昔から得意であった。たとえば運動神経はあまり良くなかったが、それによって苦しめられたことはない。人は勉強をすることが勧められる。
実は、私は人生で初めて才能のない分野を頑張るように強いられている、のだ。そして、才能のない分野で踊るには、人一倍の努力が必要だ。これだけの時間練習したから、ではなくて、人は結果しか見ない。だから、当たり前に人より努力する。
才能のない分野では普通の成果を上げるにも相当の努力が必要だ。この事実を初めて私は思い知った。努力の大切さなんて本当に忘れていた/知らなかった。

がんばるしかないんだよ。

本当に好きなことなら努力と思わない、みたいなこと言うけれど、私みたいな根が怠惰な人間はそれも通用しない。好きなことをし続けられる体力がそもそもないのさ。

ナチュラルボーン天才系にはもう憧れない。泥臭くやるよー。

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