困ったお客様はチャンス!
今、お世話になっている制作会社で、軒並みディレクター・デザイナーがお手上げになっているお客様がいるんです。
すぐ作り直しになってしまう
修正がすごく多い
『任せる』という割にはデザインのこだわりが強い
他のデザイナーが嫌がって断るので、私の所にオーダーが来ました。
4ヶ月くらい担当させていただきましたが、とうとう先月作り直しになりまして…
一発パンチを喰らった気分です。
作り直しになった理由
「先方の企画変更」とだけ伝えられました。
それ、デザイナーに振るまでに気づかなかったのかな?
という疑問が…
先月制作したものは、結構イラストも多い紙面。
直接イラストレーターさんにお願いできる予算もないので、
無料イラストを探して入れました。
無料イラストで、特殊な業界のイラストをたくさんバリエーションを描いてる方なんて、そんなにいません。
居るとしたら、いらすとやさんくらい…
でも、いらすとやさんのものは使いたくない様子で、別サイトから探しますが、これがまた時間がかかる!
そんなに高い値段でやっていないので
かなりすり減りながら完成させましたが、結局ボツに…
制作した分はフィーを頂きましたが、
『デザインでお客様の悩みを解決している』部分でやりがいを感じていたので、
作り直しになった時は、ヤル気ダダ下がり…
ディレクター、先方への不信感が拭えません。
制作をシステム化することで失われること
ディレクターのみが先方から話を聞き、
デザイナーは同席せずオーダーを受けるシステムの会社なので、
ディレクターが持ってる情報がすべて降りてこない時は、
もう枝葉の情報しか降りて来ず、もう迷走状態に…
それが、このように、やりたい事が明確にある先方の場合は、悲劇が起きます。
本来、デザイナーとしては
❶お悩みや改善したい点を直接聞く
↓
❷それに対する対応策を考えリサーチ
↓
❸どう言うか切り口を何パターンが提案して、選んでいただく
↓
❹その上で制作
これが正常に行われていないのではないか?と
ディレクターのせいにしてしまう事になります。
そして、私が同席しない事が逆に申し訳ない気持ちになってしまいます。
最後でちゃぶ台がひっくり返るのは、
❶〜❸のコミュニケーションがうまくいっていない場合が多いです。
きっと、先方は自分たちの事をよくわかって欲しいのです。
会社に愛があるのです。
システムの決まり通りに、紋切り型にやってほしくないのです。
ちゃんとしたクリエイティブがしたいのであれば、
やはりここは手を抜けないと改めて実感しました。
このシステムの中で私ができる事は?
せめて、やりたいことがしっかりある先方の場合
その熱量にしっかりこちらもお応えせねば、信頼頂けません。
修正だって、減りません。
デザインした理由をきちんと言葉で説明すること。
先方様のお悩みに寄り添う姿勢を持つこと。
読者目線も追加して述べること。
かなと考えました。
所詮、オンラインになろうが、人対人。
手を尽くして、心をこめて、積み上げたものだけが、信頼につながる。
近道なんかないな、と最近思います。思いつく事は、全部やります!
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