大学入試 その6
本日も大学入試の話題。
2025年度からは、共通テストに、「情報」が加わる。(加わるらしいの方が正しいか?)必須となるか選択になるかは今後の動向次第といったところか?下の方に試作問題が掲載されていた。
この情報が、5教科に続く6教科目と設定されるのか、従来教科の1科目として追加されるのかで、その位置づけは大きく変わる。筆者は情報エンジニアなので、できれば教科としては独立し、みながそのような分野に興味を持ってくれればいいなぁと思う。試験科目と言うだけで、受験産業に引きずりこまれるような予感もするが、どれだけ実際、手を動かしての教育になるかで、実践として使えるものになるのか、単なる知識の蓄積になってしまうのかという点では、注目している。
もう一つ追加されるのが「公共」といったもの。1985年に設定された現代社会みたいなものにならなければいいが。当時は共通一次試験で、社会2科目のうち、1科目は現代社会で残り1科目が選択だった。(2科目受験は必須)共通テストは共通一次とは違い各大学で必須か選択、何科目選択かを決めることができるため、必須にならなければ、結局は試験対策科目からは外れそうな予感。第一志望が必須になったりすると臨機応変さが妨げられるので受験生が困ることになると心配。
2022年度の高校1年生からプログラミングやデータ活用の基礎を学ぶ「情報Ⅰ」が必修化され、発展的にデータサイエンスや AI を学ぶ「情報Ⅱ」も2023年度から選択科目として追加される。「情報科目」に関して、教員を増やす努力がなされているのだろうか?IT人材不足という言葉には、こういったことも含まれるのだろう。一方で教えられたプログラミング言語は、その高校生が大学を卒業して実戦で標準のまま安定していればいいが、そういった言語は、ある一定の期間で淘汰されるため、取捨選択も必要となってくる。そういったITエンジニアとしての知見と、教員としての資質を兼ね備えた人材だと、さらに不足するような気がするが、杞憂に終わればと考える。
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