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(2)日本版帰化試験問題 第67問

【アメリカ市民権試験問題】

■第67問 「フェデラリスト・ペーパーズ」(The Federalist Papers)は合衆国憲法の起草を助けた。著者のひとりを答えよ。

(答)ジェームズ・マディソン、アレクサンダー・ハミルトン、ジョン・ジェイ、「プブリウス」

【帰化試験問題】

★第67問 大日本帝国憲法の起草者は誰か。ひとり挙げよ。

(答) 伊藤博文。井上毅。伊東巳代治。金子堅太郎。

 筆者は、学部時代の専門が国際関係史だったので、教員採用試験は世界史で受験して合格したのだが、米国史は嫌いで(面白くないと思っていた)、恥ずかし乍ら、この問題には答えられなかった。
 調べてみると、フェデラリスト・ペーパーズは当時の新聞に載った論説をまとめたもので、連邦政府の必要性を訴えるものだった。「プブリウス」というのはひとりの著者の筆名で、こちらは世界史の教科書でもおなじみの古代ローマの歴史家・タキトゥスに敬意を表して、その名前(ブブリウス・コルネリウス・タキトゥス)を使ったということだ。
 日本版では「船中八策」などを聞いても良いのかもしれないが、憲法起草者を直接聞く問題がアメリカ版にはない。そこで、ここで大日本帝国憲法の起草者の名前を問うことにしよう。明治大帝の下で、近代日本を建国するのに多いに功績があった彼らを忘れない為にも。

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