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(2)日本版帰化試験問題 第49問
【アメリカ市民権試験問題】
■第49問 米国市民だけの義務をひとつ挙げよ。
(答) 陪審員になること。連邦レベルの選挙に投票すること。
【帰化試験問題】
★第49問 日本国民だけに課せられる義務を挙げよ。
(答)裁判員になる義務。
【解説】
アメリカにおいては、実はこのたった2つが米国市民と永住権保持者を分けるものだ。「何だ、アメリカでは外国人に地方参政権を認めているんじゃないか」と思われるかも知れないが、実はこれは建前だ。地方参政権を外国人に認めている大きな自治体を管理者は知らない。また、仮に認めても、地方政府と連邦政府の役割がはっきりと分かれているので、外国人に国政を判断させるようなことには決してならない。
一方日本では投票は義務とは看做されてはいない。憲法に定められた義務は、納税、勤労、教育だけだ。ところが、それに、裁判員になる義務が加えられた。実はこれこそは、国民にだけ課せられている義務なのだ。ところが、もちろんのこと、裁判員制度は憲法に記載がない。
憲法の改正を経ずに、三権の根本的なルール変更である裁判員制度を創設したということに、護憲派が噛み付かなかったのはどういう訳だ。憲法改正よりも、こういった法改正の方が遥かに危険であると筆者は考えるが如何だろうか。
裁判員制度が本当に国民のために必要で、義務化するのであれば、正々堂々と憲法改正というルートで、国民の信任を得るべきだったのではないだろうか。