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(2)日本版帰化試験問題 第1問
アメリカで市民権を取得する為には、書類選考はもちろんのことだが、テストを受けねばならないということは既に書いた。アメリカ人として、知っておかなければならない常識問題が100問用意されていて、このうちの10問が口頭試問のかたちで問われる。
このアメリカの市民権テストの問題を検証しながら、日本でも帰化テストを作るという想定で、アメリカのテストに出されている問題に沿う形で、どのような事柄を、国民の常識として知っておくべきかということを、読者と共に考えたいと思う。
ここに示すアメリカ市民権のテスト問題は、移民局のサイトに公表されているものを、模範解答と共に、筆者が翻訳したものである。
テーマ:アメリカの政治=日本の政治
(A)アメリカの民主主義の原理=日本の民主主義の原理
このパートでは、いわゆる、アメリカン・デモクラシーを支える原理について質問がある。もちろん日本では、我が国の民主主義の原理について答えさせることになる。
【アメリカ市民権試験問題】
■第1問 合衆国の最高法規は何か。
(答)合衆国憲法。
【日本版帰化試験問題】
★第1問 日本で最初の憲法は何か。
(答)大日本帝国憲法。
【解説】
日本では、現行の昭和21年憲法(日本国憲法)が最高法規だが、ここではあえて、明治憲法を問いたい。なぜなら、明治憲法に日本の民主主義の源泉があり、形式的に現行憲法はその改正によるものだからだ。