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【日記】期待と齟齬と、君と秋

 武器と言葉は使いようである。
 道具にもなれば凶器にもなる。

 言葉が自分に傷をつけている時もある。

 相手との解釈がずれるせいで、
 思わぬ失望が生まれる事は、
 人生に何度も訪れる。

 その度に磨いて磨いて、
 様々な境遇の人、
 様々な背景を持っている人、
 なるべく多くとの、齟齬を埋めていく。

「期待しといて」

 上記も使い方が難しい言葉である。

 肯定的な言葉をかけることで、
 変化の待ち時間をポジティブにし、
 相手の気持ちをこちらへ向ける。
 もしくは、安心してもらう。

 そういった意味で、
 期待。という言葉を使う。

 しかし、期待など無い方が良い。
 無駄に希望を持たせて、
 失望させたり、後悔させたりする
 リスクが伴うのであれば、
 期待してなど、使わない方がいい。
 という人もいる。

 であれば、

「頑張るから、期待して」 

 という台詞は、
 どのように言い換えれば良いだろう。

「こちらとしては鋭意努力しますが、成功の可能性を詳細に予測する事はできないので、もしよければ頭の片隅に私の取り組みを置いといていただいて、仮に実りあるものになりましたら、一緒に喜んでもらえないでしょうか」

 が正解なのだろうか……。

 きっと明確な正解は無いが、
 上記は間違いだと思った。

 ということを悶々と考えて
 外を散歩したが、かなり涼しい。

 夏が完全に通り過ぎたのだろうか。
 今日からの秋を期待したい。

 

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