「マネジャーの全仕事」を読み終えた
帯に書いてあるとおり、40年以上にわたって読み繋がれる新任マネジャーの教科書「マネジャーの全仕事」を読み終えた。
部下はいない。でも読むといった感じでこの本を手に取った。
部下の使い方〜己の動き方までが書かれた本
この本は、網羅的にマネジャーの全仕事が書かれた名著です。
40年近く読まれてる「マネジャーの全仕事」の改訂版であり、近年のリモートワークでの働き方までも含まれた内容になっており、今のマネジャーが読むべき一冊だと感じました。
近年ではマネジャーだから部下をもってるというわけではありません。
全体を通して仕事のあり方・チームとしてのリーダーシップという立場でも、本書は読み応えがある内容となっています。
個人的には、部下を育てるとかそういう系が全般にあるのかなと思っていたが、採用の部分にも触れており、採用などもマネジャーとしての仕事のため採用面でもヒントを得られる。
タイムマネジメント
個人的にタスク管理やタイムマネジメント部分が個人的にやってることであっててよかった。
本書でも執筆にかかるタイムマネジメントについて書いてたあった。
一章を書き上げるのに1行も書けずに一週間すぎた。など思うところたくさんあった。(現在もそういう感じで漠然と執筆は己との戦いのような気がしている)
タスクを細分化する。やはりこれにつきる。
どんなタスクも大きければ大きいほど、モチベーションは保つのが難しくなる。
1日1行書くような小さい粒度でルーティンにして、己のタイムボクシングに組み込むことを意識すれば前に進む。
昨今ではスマートフォンで簡単にタスク管理ができ、プロジェクト管理とは別に自分用のタスクをリスト化できるようになった。
これをもっと活用していくことを心がけることで、毎日に執筆もゴールが見えやすくなる。
人はゴールが見えてくると、走りたくなる生き物だと思ってる。
だから1日のタスクの粒度を小さくしていき、達成感を味わうことで継続し続けると思う。
現に毎週 note を書くというタスクを七ヶ月続けている。これも小さくここまで書くという粒度でやってることのおかげだと思っています。
自分に枷をはめた状態で小さい粒度でクリアし続けるという点において、アウトカム(成果)できている。
noteを書くということの成果は、自分にとって文章を書く訓練に繋がってる。
考えた言葉。普段使わない文章を使う。調べる知るということは人としても成長できる。
情報共有しないと困るのは自分
自分に影響のある変更の知らせはあるが、当人に影響なさそうな案件でも共有するべきだ。
これは余計なことを言わないとの匙加減が難しいのだけど、共有すべきかどうかは一度立ち止まって考えるようにする。
なにも知らなければ実は影響してましたとかよくある。
ただだれに話すかは考えるべきだと自分は思ってる。
正直に取引先に話すべきじゃないことまでいわないこととか。
情報共有をしなければいけないのは、チームだ。
部下も含めて情報共有しなければ、誤情報や推測のいきのまま周りめぐる。だから情報共有しないと困るのは自分ということだ。
リモート勤務や拠点外勤務のマネジメント
時代にあった働き方、リモートが当たり前になった昨今だと拠点が違うマネジメントはチャットやZoomなどの音声でのやり取りがほとんどです。
本書でもリモートについての部下の接し方について書かれてた。
長くリモートを8年近くやってるため、当たり前のことなんだけど業種が違えば、当たり前ではない。
言語化されてる部分は意識的にやっていきたい。
決め事は文章で共有する
今だとAIが会議の議事録をしてくれる時代だ。
わざわざ書記を立てる必要もない。
でもないときは書いていた。
人は文書化することで、言った言わないを避けることができる。
これは部下じゃなくても上司でも文章として残すようする。
自分の場合は、AI議事録ない場合はSlackに書くような意識してる。
定期的なミーティングや1on1
本書では実際に対面で会うことも書かれてるが、物理的会えれば定期的にミーティングすることでお互いの理解を深める時間にできるだろう。
しかし、自分の仕事ではリモートが基本になる。
対面じゃなくても手段は自由として、必要なことはカメラオンにして会話することだろうと思う。
だから1on1やチームの会議はなるべくカメラオンにしてる。
EQ -心の知能指数を高める
感情的知性というマネジメントの概念がある。
EQ(Emotional Intelligence Quotient)や感情的知性は、ダニエルゴーマンの「EQ こころの知能指数」で話題になった。
IQのレベルは生まれつき決まってる部分がある。遺伝的な要因が大きいようだ。
しかし、感情的知性は学習で改善される。
情動をコントロールする能力だ。
これがアジャイルやチーム開発も含めて仕事においてはもっとも必要とするスキルです。
でも自分は最近、子育て世代でもあるから、この感情や情動といったコントロールに悩みがある。
成長してるのかわからないけど、チームでの不満はほぼない。結論自分の行動一つで物事が変わると思ってる。
だから、あいつがダメとかイライラするってことはないが、子供になるとコントロールが難しくなる。今ここではある。
ほかの子育ての本も読むと心のコントロールは題材になっており、同じなんだ。という思いで経験を積み始めてる。
子供は言ってもダメ。そのように動かす働き方が一番効果的。自分がやられてイライラするなら最初からそこに置かないとか事前に考えて生活すればコントロールはできそう。
ただ子供が怒ってワーってなると途端に難しくなる。これが課題。コントロールは仕事もプライベートも己のスキルアップなんだろうと思い頑張ってる。
EQをあげることで、結果仕事もプライベートも良くなるという結論に至った。まだまだだけど。
ストレスに対処する
人には誰しもがストレスを抱える。
メンタルが強くてもストレスはある。
本書では仕事関連のストレス源となるものが書かれてる。
ケースは様々だけど、だいたいストレスがかかるのは他人からくる外部要因が多いのではないだろうか。
PMがだめだとかディレクターがダメとか上司が連絡取れないとか。いろいろあるけどもそれらは経験と共にストレスは減っていく。
なぜならEQが高まれば、経験によって事前に予防できるからだ。
感情をコントロールも予防できてればコントロールが最小限に済むので結果として余計なストレスが増えない。
経験についても負荷をかけたら強くなれるという筋トレ療法に近い。
仕事を離れた読書
業務関連限らず読書は重要。
若い頃はプログミングなどの技術書を読むことがほとんどだった。
本書では、仕事に離れたフィクションを読むことを推奨してる。
フィクションの作家は優れた洞察力をもっており、自分の力の糧となる。
業界限らず社会情勢なども触れておくだけでも、会話の幅を広げることができる。
幅広い知識はときに役立つことがある。
脳に溜め込む必要はないが、知っておくことが自分のスキルや次のステップに役立つ。だから毎日読書をし続けてる。
まとめ
マネジャーに必要なスキルが盛りだくさんな良書でした。
マネジャーになる人は必読ではあるが、そうではない専門職の人も読んでおくとためになる本だった。
部下に限らずチームとしての立場ややりとりなどに活用でき、かつプラスで高めれる部分もあった。
43章とかなりボリュームはあるから、適宜読むと良い本でした。