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採用ツールが豊富!これから使いたい、Linkedinで抑えるべきポイントをご紹介します

日本ではFacebookがビジネスに活用されていますが、海外ではビジネス特化型SNSであるLinkedinが主流となっています。国内のユーザー数はまだ300万人ほどですが、世界全体で見るとユーザー数はなんと9億人以上。

Linkedin内に作成する個人のプロフィール(実名制)には、職歴やスキル、関心事などを記載することができます。海外には名刺の文化がないこともあり、Linkedinを使ってつながることで、自己紹介の代わりにしているそうです。

LinkedinはSNSでありながら、採用ツールとしての機能も豊富。ダイレクトリクルーティングという採用手法にも対応していることから、今後日本での利用者数の増加が見込まれるでしょう。本記事ではそんなLinkedinの特徴や機能、活用方法に加え、マネしたい企業の事例を紹介していきます。


全世界で9億人以上が使うLinkedin


Linkedin社は2002年にアメリカで創業された企業で、現在はマイクロソフト社が運営しています。「世界で働くすべての人のために、経済的なチャンスを作り出す」というビジョンのもと、Linkedinはビジネスのプロフェッショナルなネットワークを構築することを目的とし、ビジネスや就職活動に役立つさまざまな機能やサービスを提供しています。

■Linkedinの特徴

<個人ユーザー>
・ビジネス上のつながりをつくることができる
・プロフィールを充実させることで、自己アピールやビジネスの機会を広げることができる
・名刺代わりにも使える

<企業>
・ビジネスに関する情報やニュースを配信することができる
・企業ページが作成できる
・就職活動や人材採用に特化した機能がある

このように個人・企業それぞれに、ビジネス面においてメリットのあるSNSなのです。Linkedinをうまく活用すれば、自社の情報発信や人材採用、ビジネス上のつながりを広げることができるでしょう。

企業担当者が使いたい4つの機能


冒頭で、Linkedinは採用向けの機能が充実しているSNSとご紹介しましたが、採用以外にもビジネス向けの機能を多数利用することができます。今回の記事では、企業が活用する上で押さえておきたい4つの機能に絞って紹介します。

■プロフィールページが作れる
Linkedinでは、個人だけでなく企業もプロフィールページを作ることができ、企業紹介や事業内容、求人情報なども掲載可能です。また、Linkedinに登録している社員を関連付けることができるため、求職者にとっては働く人が見える安心感にも繋がります。

参考:株式会社TAM Linkedin 企業ページ

■採用活動ができる
企業ページから求人を掲載できるほか、掲載後は応募者の情報やステータスを管理することもできます。求人検索、求職者の情報管理、メッセージ送信など、効率的な採用活動に有効です。

■人材育成(ラーニング)ができる
フォーマットや言語を問わず、専門家が作成・監修した需要の高いコンテンツでスキルを身につけられるプログラムが豊富にあります。一人ひとりのキャリア目標に合わせた学習体験ができるので、その人に合ったスキルアップが可能です。

■セールスマーケティングができる
自社に興味を持っている潜在顧客の情報を収集し、リストアップすることができます。また、プロフィールによる細かなセグメントも可能です。ターゲティングに特化した機能を持つLinlkedinは、自社のビジネスに最適なターゲットユーザーに的確にアプローチすることができます。

採用活動で抑えるべき5つのポイント


アメリカやヨーロッパでは、すでに多くの企業が採用活動にLinkedinを使っています。ではなぜLinkedinが採用に適しているのか。大きく5つのポイントがあります。

1.優秀な人材が集まっている
Linkedinにはグループ機能があり、同じ業種またはトピックに関心を持つ人が集まり、アイデアや経験を共有したり、アドバイスを求めたり、人脈を構築したりすることができます。また、各業界や企業の情報が豊富にあるので、自分自身のキャリアアップや転職活動に役立つ情報を得ることもできます。このようにアクティブで成長意欲の高い人材、語学力やグローバルな思考を持っている人材が多いのもLinlkedinの特徴です。

2.ブランディング効果が期待できる
LinkedInはビジネスでの人脈づくりや業界・企業の情報収集を目的とするユーザーが集まるプラットフォームなので、企業は自社のブランディング効果を高めることが可能です。例えば、企業ページを作成したり、自社のニュースやイベントを投稿したりすることで、多くのビジネスプロフェッショナルにアピールすることができます。

3. 候補者をスキルや実績、キャリアで検索しやすい
LinkedInに登録している候補者は、自己紹介や職歴、スキルなどの情報をプロフィールにまとめています。例えば、採用担当者は、候補者のプロフィールから、その人がどのような業界で働いていたか、どのようなスキルを持っているか、どのような業務経験を持っているかを調べることができます。この機能を使うことで、より優秀な候補者を探せるのです。

4. 求人広告を掲載できる
Linkedinでは有料プランとして、求人広告を掲載することができます。企業ページに求人を掲載することができるほか、ターゲットとする求職者の属性を指定して、フォロワー以外に求人広告を届けることも可能です。

5.ダイレクトリクルーティングができる
Linkedinのユーザーに対して、直接メッセージを送信することができます。求職顕在層・潜在層の両方から人材を検索しダイレクトにアプローチすることも、検索機能を使って、スキル、会社名、役職、卒業年、学校、所在地など特定の条件に合致する候補者を見つけることも可能です。世界中にユーザーがいるため、海外の人材を探すときにはとても便利。また、候補者との連絡にもLinkedInメッセージを使うことができ、採用プロセスの円滑化に役立ちます。

Linkedinを活用している日本企業の傾向は?


Linkedinを利用している日本企業も年々増加傾向にあります。特に、海外展開をしている企業や外国籍の従業員が多い企業がLinkedinを積極的に活用し、海外拠点の求人を掲載したり、外国人採用について情報収集を行ったりしています。また、業種としては自動車メーカー、電機メーカー、機械メーカーなどの「製造業」や、新しい技術や製品を開発する「IT企業」が多い傾向にあります。

深刻な人材不足をLinkedinで解決する「製造業」
「製造業」は人材不足が深刻な課題であることが多く、Linkedinを優秀な人材の採用、業界の情報収集、競合他社の動向の把握などに活用しています。また、「製造業」はグローバルに展開する企業が多いため、Linkedinを通じて海外のビジネスパーソンとのつながりを構築することで、海外市場でのビジネス展開にも役立てることができます。

優秀な技術系人材の獲得にLinkedinを活用する「IT企業」
「IT企業」はエンジニアなどの技術系人材を求めており、その採用はますます難易度が高くなっています。LinkedInには、エンジニアやIT系の人材が多数登録しているため、採用において非常に有効な手段となっています。

発信力がある企業の活用事例


Linkedinの個人ユーザーはトレンドやニュースを見る感覚で利用している人が多い印象ですが、ビジネス特化型SNSということもあり、Linkedinを利用する企業は発信する情報にもかなりこだわっているようです。ここではTAM目線で選んだ5つの企業にフォーカスし、お手本にしたい活用例としてその魅力を紹介します。

■Netflix

Netflixはインターネット回線を通じてコンテンツを配信するストリーミングサービスのプラットフォームであり、そのコンテンツ制作会社でもあります。映像制作が本業の会社なので動画の使い方がうまいのはもちろん、Linkedinの機能を余すことなく活用しているのが注目ポイント。

カルチャーページに投稿されている社員ブログでは、Netflixで働く人々の入社の経緯や、いま何をしていて、これから何をしようとしているのかなどがリアルに記されています。単に仕事の内容ややりがいに触れるだけでなく、個々のパーソナリティが垣間見えるブログは思わず引き込まれ、自然と「こんな人と一緒に働いてみたい」と思わされる魅力にあふれています同じページに掲載されたフォトギャラリーも、普段のオフィスの様子がよくわかるカットが多く、好印象を与えています。

■ メルカリ

メルカリは、月間2200万人以上が利用しているフリマアプリ「メルカリ」を中心に、メルカリアプリ内で利用できる決済サービス「メルペイ」などを展開する企業です。業務で使用する言語として日本語と英語が使われており、Linkedinにおいても、同じ内容で日本語と英語のコンテンツが投稿されています。

Linkedinの活用方法で注目したいのがイベント。採用を目的としたイベントを定期的に開催しています。メルカリのカルチャーやワークスタイルをテーマとした回やシステム開発について掘り下げる回など、バリエーションも豊か。とくに経験者の採用難易度が上がっているエンジニアに向けたイベントが多く、欲しい人材に向けたアプローチがうまい事例だと言えるでしょう。

■ 村田製作所

村田製作所は、パソコンやスマホ、家電、自動車など幅広い分野で使用されている電子部品を扱う、世界トップクラスメーカーです。展示会のレポートやテクノロジーやイノベーションなどをテーマとしたウェビナーといった技術情報を積極的に発信。海外売上比率が90%以上ということもあり、それら投稿のほとんどが英語で行われています。

また、カルチャーページではEMEA(Europe、the Middle East、Africa)、フィンランド、アメリカ、アジアとエリアを分けて作成。エリアごとにLinkedinに登録している社員と紐づけられていたり、そのエリアで働く社員からのメッセージがあったりと、働く人の顔が見えることで、親しみを感じることができます。拠点を複数持つ企業であれば、エリアを分けて情報を発信する工夫は、お手本にしたいポイントではないでしょうか。

■  ディズニー

ウォルト・ディズニー・カンパニー、通称ディズニーは世界的なエンターテインメント企業です。世界各国に拠点があることからLinkedinの投稿ページも国際色豊かで、各国の社員が登場しています。このことからも色々な国の人が働く同社の多様性がよくわかりますし、LGBTQIA+といった性の多様性に言及した投稿もあり、同社の文化を感じることができます。

なかでも特に目を引くのが、カルチャーページです。採用情報、会社概要、インターン向け、エンジニアなど対象を分けてつくられており、求職者がほしい情報をより簡単に手に入れることができます。それぞれの項目にリンク先が設定されていて、気になる職種の内容や必要な資格、受けられる教育など、さらに詳しく知ることができます。

■楽天

楽天は国内外においてインターネットサービスを中心に、70以上のサービスを提供するグローバル企業です。世界的に注目されていることから、同じ投稿が英語と日本語で行われることも多くあります。日本だけでなく台湾やインドなど、国内外の情報が日々投稿されており、最新の取り組みや会社が目指すもの、事業に携わる社員が仕事を通じて何を実現しようとしているのかをダイレクトに知ることができる内容となっています。

また、カルチャーページでは手応え、楽しさ、充実感など、楽天で働くことで得られるメリットを掲げ、それぞれのテーマに応じたモデル社員にフォーカス。どんな人材が楽天という会社にふさわしいのか、そんな人材にどんな環境を提供できるのかを、動画と端的な文章で伝えています。

■トヨタ

日本最大手の自動車メーカーであり、世界トップクラスの販売台数を誇るグローバル企業としても知られるトヨタ。そんなトヨタのLinkedinには会社の動向、技術、デザインなどさまざまなトピックが主に英語で投稿されています。TVCMでもおなじみ、あのトヨタイムスも「ToyotaTimes」として英語で紹介されており、改めてグローバル企業TOYOTAの存在感を実感しました。

ユーザーページに掲載された従業員の居住地はアメリカ、インドに続いて、日本が3番手となっており、海外の人材が多数活躍していることが良くわかります。日本国内の印象とは少々異なるトヨタの海外向けブランディングは、グローバルを意識する企業にとって良いお手本になるのではないでしょうか。

まとめ


海外ではあたり前に使われているビジネス特化型SNSのLinkedin。日本での浸透はこれからですが、グローバル志向の強い人材、語学力に長けた人材など、優秀な人材獲得には欠かせないツールになると思います。採用マーケティング、SNS採用をお考えの場合は、ぜひTAMにご相談ください。豊富な実績を持つ私たちが、必ずお役に立てると思います。


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