豊岡より

 豊岡演劇祭初日、ワクワクだったのに電車の大幅遅延でスタートツマ付き。何やかんやありつつ豊岡に到着して去年の受験以来だなと思いながらも特にブルーブラックな気持ちもなくるんるん。かといって土地勘もないで先輩と商店街を練り歩いてコンビニ行きつき昼飯買ってチェックイン。ラフな感じで話してきたホテルウーマンに物怖じしながらも楽しい楽しい祭りがこの中で小さく開催。早速荷物を置いて出掛けてどこに向かおうかと練ってると広場の近くんいオバ様に話しかけられる。なんか玉入れするらしい、このおばさまが作ったお手玉を投げるってよ。司会さんの話も長いしおばさまの話も気づいたら孫の話になっていつの間にか知らない孫より優秀になってる。何の話?
 まだスタートしてないのにおじさまの投げたおばさまお手製のお手玉がもう2個も入っちゃってる。こういう時笑えるのいいよね、頑張って投げたんだし。すぐ後ろの道路には下校途中の高校生、の視線が嫌に刺さることもなく彼らも一球二球は投げに入ってくる。よーいスタート、天国と地獄の間おばさまお手製ボールが曇天を混ぜ混ぜ。コウノトリのゆるキャラもビニールを履いて参加、おじさまより肩上がってないよ。三球くらい入れて満足してから一歩2歩下がってゆるキャラの隣へ。運動会、これが祭り?楽しいからいいじゃないですか、こういう時楽しめるのがいいよね。
 大分この街の勘をゲットしてから一作目観劇、すでに感激。期待値大変。普通の会議室みたいなところ、窓から勘をゲットした街が見える、灰色に茶色も入った川の色、空の灰色には赤色が入ってきてる。なんか開演時間がズレたらしく出演の方と30分以上話すことに、Beforeトーク、面白さ増すね。横の繋がりがどんどん増えていく、観客とも俳優ともこんなに話すことはないでしょ。でも楽しいからいいんです、こういう時は楽しむんです。
 やっぱり演劇は楽しいんですよね、何がいいとか、需要だのお金だの誰かに認められるだの世界のちょっとだけ前にはやっぱり楽しいがないと、作ってる側が楽しんでないとそりゃ観客も楽しくないよ。めちゃくちゃ楽しかったもん。最高じゃないの。しかもその後も話すし、Afterトーク。近くのファミマでマッチ奢ってもらってまた色々話してもうその時から身体動きまくりで作品作りたい、作る作る。

たまたま同じ会場でもうひと作品上演されるらしいのでそりゃ行くでしょ。パンフレットを見てると学校の先生の名前、こんなとこでも繋がっちゃうんですか。初めてみるマイムの作品、腕の筋肉がすごい。手がお喋りなのに繊細、なのにムキムキ。ピアノが見えて、バックが見えて、パリの道が見えて、人が見えてなんか行った事もないパリの道に座ってるような感覚になってきて、寝てたのかな。いや寝てはないんですけど、意識的には授業中に眠り始めてさっきまで見てた世界が変形して見た事もないものになったりする感覚、やっぱり寝てたのかな?いやいや、起きてましたよ、バチバチでしたよ、だって手を机の上に置いたりしてたもん。自分の手もどんどんおしゃべりになってくる、なんか小説を読んでる時みたいな音声が聞こえてくる、誰の声かわからないけど誰かの声が聞こえてくる。一回も聞いた事ないはずなのにな。そういや、前説の時、お帰りの際、携帯の電源をつけ忘れないようにご注意ください、(外国語?)なんてオシャレな前説、素敵。いいねぇ、なんかまたまた世界が拡がったような感覚、それが縁なんだけど円じゃないからちょっとだけ厄介。
帰り道はまたまたコンビニへ向けて、っと寝ってると市役所の前で何か楽しそうなことしてる、大道芸だ。なんか楽しそう、という事もなく中に入ってみる。大道芸にいい反応を返してくるくる回ってから帰宅。こっちでも自分の誰かわからないモード中、今はリビングでタイピング。右からは大人の恋愛の話、左からは客入れ客だしの話。そんなところで今日は終わり!

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