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リスクマネジメントの具体的なプロセス・手法を再確認しよう!


リスクマネジメントを実施する際には、6つのステップを踏む必要があります。それぞれの手順を詳しくみていきましょう。

1.リスクを洗い出す


リスクを洗い出すには、利害関係者からの意見やフィードバックを収集し、組織内外の情報を分析します。過去の事例や業界のトレンドを考慮しながら、潜在的なリスクを特定しましょう。ヒアリングなどで浮かび上がったリスクには、些細なことだと感じるものもあるかもしれません。しかし、企業にとって大きな損害を与えるケースもあるため、考えられるリスクすべてを洗い出す必要があります。そのため、リスクの洗い出しを行う際は、複数人で対応して抜け漏れがないように取り組むことが大切です。

2.リスクマネジメントの基準を定める


リスクマネジメントの基準を定めるには、洗い出されたリスクの重要度や影響度、対応策の優先順位などを明確化します。これにより、リスクの取り扱い方針や対応策の判断基準を統一し、組織全体での一貫性を確保することが可能です。自社にとって最もリスクとなりうるものから考えて、基準を選定することが重要といえるでしょう。

3.リスクを分析する


リスク分析では、特定したリスクの発生確率や影響度を評価し、リスクの重要性を把握しましょう。リスクは、数値として表せる「定量的リスク」と数値で表すことが難しい「定性的リスク」の2つに分けられます。定量的リスクについては、特定したリスクを発生確率と影響度に分類し、マトリックスを利用して把握するのが一般的です。定性的リスクに関しては、弁護士などの専門家の意見や統計などを用いて評価します。

4.リスクを評価する


リスクを評価する際には、まず初めに優先順位を決めることが大切です。企業にとってのリスクは数多くあるため、すべてに対応することができません。そのため、優先度の高いものから取り組んでいくのが効果的です。評価方法は、マトリクスで分析されたリスクに対して、対応する優先順位を付けていくのが有効です。基本的には、発生確率や影響度の大きいものが優先順位が高いといえるでしょう。ただし、社内外の状況などに合わせて優先順位をつけていく必要があります。

5.リスク対策を実施する


リスク対策の実施では、特定されたリスクに対して適切な対策を計画し、実行していきましょう。リスク対策方法は大きく分けて以下の2つに分類されます。
リスクコントロール
リスクによる損失の発生頻度と大きさを抑える方法です。以下4つの対応方法が該当します。
回避:リスクを伴う活動自体を取りやめる
損失防止:損失の発生を未然に防ぐ
損失削減:発生時の損失を最小限に抑える
分離/分散:リスクの発生源が集中するのを防ぐ
リスクファイナンシング
リスクによる損失を補填するために金銭で補填する方法です。以下2つの対応方法が該当します。
移転:保険などにより損害の補填を受ける
許容:損失が発生した際に自社で損失を負担する
上記の中から適切な対策を選択し、具体的な内容やスケジュールを決定していきましょう。

6.リスク対策をモニタリング・評価する


実施した対策が期待通りに機能しているかを確認し、必要に応じて修正や改善を行います。モニタリングではリスクの状況や対策の進捗を定期的に監視し、変化や新たなリスクの発生を把握することが重要です。評価では対策の有効性や費用対効果を評価し、改善の必要性を判断します。リスク対策のモニタリングと評価は定期的に行い、適切な対策の遂行と改善を促進しましょう。


リスクマネジメントは、企業の経営を継続させるための重要な取り組みです。適切に運用することで、想定されるリスクを未然に防いだり、実際に起きた場合の損失を最小限にとどめることが可能になります。


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【会社概要】
会社名:株式会社リクポス
設立:2017年9月
所在地:〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1
岸本ビルヂング6F

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