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私の頭が勝手に遊びます。

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最近の記事

人類は鉄棒を舐めたことがあると思うよ

人類は鉄棒を舐めたことがあると思うよ. でも舐められた鉄棒の気持ちを考えたことはないだろうね. 学校の運動場,もしくは公園の中に彼らはただ立っている. 彼らが連続しているとき,どこまでが1個体なんだろう? 雨上がりの公園で,緩やかな風の音を聞いている. そんな彼らになぜ人類は駆け寄ってくるのだろう. 時期によってはとても熱かったり冷たかったりするから それ相応の覚悟はあるのだろう. 人類は鉄棒を舐めたことがあると思うよ. でも雨の中鉄棒の上をナメクジが這う感覚と さほど変

    • 対を成す単一

      延びる夏も早めた朝で濯いで 新しい光に涙する草花 無意味な風を纏え 慎ましく切り取ったら 果を虹に囲んだ 壊れた影 切り裂く雨に凍えて 夜を引き戻す水面に佇む歌 微睡み,かたちのあめ 遠く空に微笑んだら 月を追い求めた

      • 誰も草には勝てない

        こんにちは,草です. 人間は我々を頑なに切断面畑にして 何やら勝ち誇ったようにしていますが これは完全なる愚行です. 人は草には勝てないことを 理解できていないようなので 私が直々にお教えしましょう. 我々の圧倒的優位性を. 人間は草を鎌で刈ります. すると確かに草は切れます. しかし鎌は摩耗します. そして草は再生します. 長い長い視点で見れば 草が鎌をボロボロにしているのです. 太陽と水のある限り 我々は不滅です. 我々を滅してしまえば 生態系は崩壊するので 人類

        • 非存在する概念

          とうとう乖離の引き戻しで晴れを超え願う幾何 様相,善は維持を添えて消えゆく絵画の中 朦朧介して理智を捨てよ,無限遠響く幾何 総苞片の翻しで誇らかな原理を刻む 地を刺す花を避け 百の空を割り 変わらぬ紅葉にて 崇源へ溶ける 心衒う鍵は 頑なに消え去るのか? 原型胚の未熟な日を完全は模倣した 回転群に向きを問えど堅牢な抽象は 概念練度のサイクロイドで逸脱を記述して 泥濘,底は痛みさえも匿い嗜む幾何!

          下方修正

          高く,高く,見上げた. 遥か向こうへ届くには しゃがみ過ぎるほどしゃがんで 反跳を蓄積しよう. 上を向いて,下へ下へ. まだまだ足りない,まだ行ける. そうこうしているうちに 下へ抜けてしまった. かつての地は上となり 溜め込んだはずの反跳は霧散した. 俯いてみると 自分が浮いていることに気づいた. これでもいいと思えたなら 美しく描き直せば きっと目指した空よりも 強く輝くだろう.

          下方修正

          天啓に凍えた夢,ないし縁側の特権

          彼は怯えている. 彼は縮こまって,目を閉ざす. 異なる目を開けて,正しい世界を見る. 彼は再定義される. 彼は大きな空となった.景色となった. 宙に漂う巨大で平穏なアークとなった. 朝の煌めきと星の揺り籠のカクテルとなった. 正準を誇示する純白の機序となった. 未知の囁きは遠くまで届いた. 異なる存在はその定義とともに溶け合わさった. 今や一つに拘る必要もない. 数字を失う代わりに,新たな自己を取り戻す. ふっと揺らめく無情の諧謔で 彼は旧き日に落ち込んだ. 彼が纏う震

          天啓に凍えた夢,ないし縁側の特権

          玄関の分泌

          玄関を分泌する生命体に 謝ってみたいなぁ 柔らかに危うくて アワアワの尾を持つのかなぁ じっとギラギラ虎視眈々 窓に何を食べさせたら 分泌腺に進化するかなぁ 前腕は人懐っこいかなぁ そうこうしている間に 先月は流し素麺を干したよ 上流と下流のいずれかが 脱皮した抜け殻かなぁ 今日もナマコの真似をしたくて 夕暮れを吐き出してしまったみたい 屋根を注げば眠りはするが 再生するまで待てるかなぁ

          玄関の分泌

          茨の盾

          電極を突き立てて それはもうたくさん突き立てて その突き立ちで覆い尽くせば 後は土に植えて3年 旅人はそれを拾い上げて 拾い上げるに留まらず ふぅっと煙に変えて 一体どこまで高くすれば気が済むのか 発芽不良だって気にしない 陽の光を浴びることは 唯一の存在状態ではない スロットを組み替える 表皮:shield-thorn 内膜:field-tone 骨格:cold-noise 知識:mild-haze

          雨,ないし下山する方法

          地に足着きて坂となり 背後とhightのカクテルで 任意の道が下山道 振り向きは無効 空腹との戦の準備は 例えば籠に蓄えた群速度で 非情か確執,画角の描き手 その歪んだちょっとの苦しみ 扉をバタンと閉めて 収穫:蝶番のノイズ 発酵に成功した者はいない 君に託すよ 毎晩の明かりのために 種を植え続けている 星が滴ってくれば こんなことしなくていいのに

          雨,ないし下山する方法

          落葉

          剥がれかけの夜を眺めて ふと下を見れば のろりのろりと這っていく 不思議な風と目があった 後はほどけていくだけの 力のない彼に一言 「昨夜は雨が振ったのでしょうね」 論拠はそこらにへばり付いている 不思議な風はくるんと舞って 景色を逆さまにしてしまった そうして久々に思い出す 上と下の定義を そんな私を横目に彼は 見えないところへ隠れてしまった 逆さまになったままの景色が 意味不明でどうしようもない

          ポータブル内外

          丸く収まるくるくるの 注ぐルクスがくすぐる時間 すぐさま過ぎ去るぐるぐるを追い ・・・はっくしょん! あぁ忘れてた忘れてた 青くほどけるウツムキサマは 楽しく輝く総苞片を 貼らないタイプのくしゃみに変える! くるっと上手に包まれば たとえ地面も空もなくても いつでもお手軽うつむきタイム ほら、時間軸さんもご一緒に! うつむいて何をするのかって? うつむいたら見えてくるよ そしたら小さく願ってみよう 誰にも気づかれないほど小さく

          ポータブル内外

          風速を砕け

          風速を砕け 光食む直立で 風速を砕け 揺らぐ排熱の影で 風速と砕け 軽率を生み出して 風速と砕け 君はいつまでそこにいるつもりだ 風速で砕け 出来損ないの意味を乗せて 風速で砕け 不可能な花を添えて 風速は砕け 朝の歌は着弾する 風速は砕け 胸を張ってうずくまる

          風速を砕け

          進捗を忘れた

          もしも青い空があって もしも本当に青いだけで もはや空でもないとしたら 進捗って何だっけ? きっとここには自由があって 僕はオレンジを描き加えるけど どんなに美しく描いても 元の青が恋しくなることもある 公園を盛り付けても 五感をリサイクルしても 仮死で着飾っても どっちが前か分からない 考えても変わらないから 僕は旅立つことにしたよ 誰にも分かってもらえないけど 僕はあの景色を見てしまったから

          進捗を忘れた

          0叉路

           彼が、自分は人間ではない、と初めて悟ったのは数年前だ。そして、数か月、数日おきに悟っては忘れを繰り返している。こんどこそ忘れまいとしても、ぎゅっと固めた認識は現実に溶けてしまう。遅鈍な彼には一日が速すぎて、追いつくのに精一杯で自己を忘れてしまう。これに気づくたびに彼は、数字の0を鈍器に見立てて時間軸をバリンと割ってしまう妄想をするのだ。些か気は晴れるが、依然として曖昧の影は泳ぐ。  彼は現実を超越できない自分に焦っていた。理解という枠組みを超えた完全に新しい自己の顕現を達成

          魔法蛇口

          やあ!僕は蛇口だよ! でも,ただの蛇口じゃないよ. なんと僕は魔法が使える,「魔法蛇口」なのさ! 生まれてから同じ列に並べられた 他の蛇口たちを見てきたけれども, みんな同じく寝ているだけ.僕もかつてはそうだった. そして僕はみんなと離れて,いまここにいる. ここに来たときのことは忘れない. だって,僕の能力が花開いた瞬間だから! 僕は寝ているだけのみんなと違って, なんと時々水を出すことができるよ! コントロールしてるわけじゃないけど,すごいでしょ! そしてみんな水

          魔法蛇口

          安寧からの離脱と浮遊への静止

          目は見たことのある景色をもう一度創り出す。 全ての真理は地上に張り付き蠢き、 それ故に、半群によって蔑まれるだろう。 少なくとも、川の煌めきはそれを望む。 身に迫るものをカテナリーだと思って、 その小さなテンションに耳を傾けないのであれば、 いつまでも赤と黒の背景から逃れることは出来ない。 今こそ、見定めるときであろう。 無限の超越を。あらゆる異常を駆使する。 自由がないなら束縛を破壊せよ。 価値が無いなら創り出せ。 故に、自己とは常に狂気であり続ける。 終わることのな

          安寧からの離脱と浮遊への静止