2024ベストソング10曲
2024年もあと1週間ですね。
ということで、今回は今年の個人的ベストソング10曲をご紹介します。
10位から1位までのカウントダウン形式です。
10. サテンの月/大石晴子
大石晴子が10月にリリースした、2年ぶりの新曲。1分ほど続くピアノのイントロから静かに始まる歌は、冷たく澄み切った、静謐な冬の夜を切り取ったような情緒がただ穏やかに、美しく綴られた良曲。ベースがメロディをなぞる間奏も秀逸。終盤に向けた盛り上がりにも注目。
9. Moon Shaped/Homecomings
5月にリリースされたHomecomingsのシングル。11月の会心作「see you, frail angel. sea adore you.」に向けた新章の幕開けであると同時に、ドラマー石田成美が卒業前最後にレコーディングした楽曲でもある。映画の主題歌として書かれた今作は、バンドとして成熟したHomecmingsの魅力がこれでもかと詰まっている。朝霧JAMでの演奏も記憶に新しい。
8. 旅する人へ/烏兎 -uto-
ピアノとボーカルによる新人ユニットの楽曲。ボサノバを想起させる軽やかなピアノに旅の心を乗せた、心地よい仕上がり。間奏の口笛や大サビのストリングスアレンジ、さらにはコーラスワークなど、シンプルながら多彩な顔を持った良曲です。
7. Capricorn/Vampire Weekend
ヴァンパイア・ウィークエンドの傑作「Only God Was Above Us」から先行リリースされたシングル曲。彼らのサードアルバム「Modern Vampires of the City」と地続きであることを実感できる壮大な曲調で、聴けば聴くほど深みにはまってゆくタイプの楽曲です。同時リリースの、初期2作を思わせる軽快な"Classical"との対比も素晴らしい。
6. 光の跡/星野源
個人的に2020年代の星野源の音楽にはあまり魅力を感じていなかったが、この楽曲を聴いた瞬間心を鷲掴みにされるような衝撃を覚えた。数多の星野源楽曲の1つ、アニメ映画の主題歌の1つとして大衆の記憶に埋もれさせるのは勿体ない。J-POPと80年代風R&Bのきらめきを見事に同居させた、温かい名曲。もっと評価されてほしいと切に願う。
5. Lost/Soccer Mommy
10月リリースのアルバム「Evergreen」のオープニングを飾る楽曲。メランコリックなメロディと影を帯びたボーカル、素朴なアレンジと私の琴線を刺激してやまない、サッカー・マミーの魅力を凝縮したような一曲。何度聴いても胸が締め付けられるようなノスタルジーに襲われます。
4. ALL MY LOVE/Coldplay
こちらも10月リリース、コールドプレイの最高傑作「Moon Music」から。壮大な宇宙をめぐる物語のクライマックスを飾る、静かな曲調に溢れんばかりの情熱を閉じ込めた極上のラブソング。終盤ではオーケストラアレンジの中で歌い上げられる、究極に美しいメロディに心を揺さぶられます。
3. BIRDS OF A FEATHER/Billie Eilish
5月に突如リリースされた衝撃作「HIT ME HARD AND SOFT」から選出。従来のビリー・アイリッシュのイメージを打ち破る、穏やかな曲調を見事に乗りこなした一曲。リフレインに乗せて囁くように歌うサウンドは耳に優しく、一方で何度も聴きたくなるような中毒性も同居した、今年一番のヘビーローテーションソング。
2. Side Step/柴田聡子
年間ベストアルバムでは1位に選出した、柴田聡子の名盤「Your Favorite Things」から。岡田拓郎プロデュースの元、従来のアコースティックギター中心のアレンジを飛び出したアルバムを象徴するような、アップテンポな踊れるディスコナンバー。一方で歌詞にはこれまでの柴田聡子らしい言い回しや魅力が残った、ある意味華麗なる変身を耳で感じられるような楽曲。
1. 季節の音/Jane Jade, 優河 & 藤原さくら
1月リリースのシングル。優河と藤原さくらによる新ユニットJane Jadeが放つ、優しく包み込むような名曲。主にギターと二人の歌声のみで聴く者の心を惹きつける、シンプルながらも奥の深い魅力を持った一曲。特異な声を持った二人が合わさるとこんなに素晴らしい楽曲が生まれるのか、と初めて聴いたときからずっと大好きな曲です。文句なしの年間ベストソング。
2025年も素晴らしい音楽と出会えることを願って。
それでは皆様、良いお年を。