検査難民
検査難民
発症月:2020年2月
ペンネーム:RIKU
居住地:関東
始まりは2020年2月16日。
朝起きた時、喉が痛く熱を計ったら37.4度。
4日経っても熱は下がらず、今まで体験した事がない倦怠感が増すのでこれはコロナかもと思い保健所に連絡。
しかし、海外渡航歴や流行地の方との接触がないとの事でPCR検査にはたどり着けず…。
主治医からも
「発熱があるなら受診出来ない」
と言われ、絶望的な気持ちになった。
そんな時ほとんど利用する事のなかったTwitterで検索すると、同じような症状の方が何人もいることを知り、間違いなくこれはコロナだと確信に変わった。
35日でウイルスが排出されるとの論文を読み、35日を過ぎるのを自宅で隔離生活を送りながら不安な気持ちでひたすら待っていた。
しかし、35日過ぎても微熱は続き、症状(血痰、胸痛、口の中が痛い、足の震え、手足の痺れ、リンパ痛、睾丸痛等)も悪化するばかりで、厚生労働省のコロナ相談窓口に電話をした。
「救急車を呼ぶように」
と言われ、救急搬送を呼ぶのは躊躇したが、「もし、原因が分かり治療して貰えるなら」と思い呼ぶことにした。しかし、搬送先の病院では血液検査のみでレントンゲンすら撮って貰えなかった。
症状が消えないので
「もしかしたら自分は持続感染してウィルスをまだ排出しているのかも?」
と思い、家での隔離生活は半年以上続け、仕事も1年休職せざるを得ない状態だった。
町医者で定期的に血液検査をしていたが、丁度発症から1年経った時、肝機能低下を指摘され専門医の受診を勧められた。
大学病院に行ったら軽度の肝硬変と診断され、絶望的な気持ちになった。「1度繊維化した組織はもう治す事が出来ない」と言われ、薬を出されるだけ…。
医療から見放され、治療法も確立されていない中、サプリ、漢方、抗生剤等、手当り次第に試したが大して効果を感じられる事もなく、逆に肝機能を低下させる原因になったのではと思っている。
その時、Twitterでフォローしていた肝臓医の先生がツイートされた
「脂肪肝からの肝硬変は運動と食事改善で減量すれば回復する」
という情報を読み、長野県の病院は遠いが先生に診てもらおうと決断した。
それがきっかけで、食で体質改善することが重要な事だと知った。
2022年2月現在、たまに口内炎が出来たり、右脇腹が痛む症状は多少残っているが、食を見直し減量してからはみるみる回復する事が出来た。
後遺症で苦しむ方が少しでも改善して欲しいという気持ちでいっぱいです。
Twitterで繋がっている仲間の娘さん等、まだまだ人生これからだという若い方々が後遺症に苦しんでいると思うと胸が締め付けられます。
1日でも早く後遺症のメカニズムが解明され、治療が出来るようになる事をただただ祈るばかりです。
そして皆さんが回復し、世の中がコロナに怯えずに過ごせる日が来ることを祈っています。
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