誰かにあてたレター
私、今これまで聞いたことないことを
聞こうとしているかもしれない。
「ねぇ、私のこと、好き?」
なんて聞いたことないけど
でも最後になるかもしれないから聞いておきたい
私のこと、好き?
出会った頃の私はもっと卑屈で
もっとマイナスで
もっともっと自分が嫌いだったように思う
そんな私を受け入れてくれたこと
本当にうれしかったし
私、存在してていいんだって思えた
本当の意味で関心があったわけじゃないかもしれないけども
全面的に受け入れてくれた気がしたのは事実。
綺麗な夕日を見ては共有したくなって
おいしいごはんを食べたら今度一緒に行きたいな
って思ってみたりして
行きたいところがあればまず誘ってみよう
って思えるようになって
そういう自分を振り返ると
本当に好きで、大切で、一緒に居たいと思っているんだ
ということが自分で認識できてとても嬉しかったし
暖かかったけれど
最近あまりその感情が湧かなくって
そういうことを感じ出したのは
小さな小さな歪だと思う
これ楽しそうじゃない?って誘った時の反応が
ちょっと鈍く感じたり
名前を呼ばれることが少なくなって
「貴女」と呼ばれるようになって
「私」である重要性を感じなくなってしまって
ちゃん付けじゃなくて、呼び捨てでもいいよ
って言っても、なんだか渋られるようになって
会話や態度の中に、過去が付きまとって見えてしまうようになって
相手にとっての大切にするということが
見えなくなっていって
過去は変えられないからこそ
なんだか重たくて
鈍くて、痛くて
私は結局大切にされない
運命なのかもしれないと思ってみたりして
これまで、私は自分の本音を言うことが
今以上に苦手だった
今も苦手ではあるけれど
今以上に本当に苦手で
私は本音を言うことは許されないと思ってた。
友人にもどこか自分を偽って接していた気がする。
あるきっかけから
家を出るようになって
そこから結構人に自分の考えを言えるようになって
そんな中で出会った人だから
特別に感じているのかもしれない。
もらった言葉を実は今でも
大事に抱えてるし
それはこれからも変わらないと思う
きっと怒ってくれたのも本当のあなたで
言ってくれた言葉も本当のあなただと思うから
きっとお互い言わない言葉もたくさんあるけれど
貴方が好きである
大切であるということは伝えたい
仮に私にとって貴方ではなくて
貴方にとって私でなくても
それは変わらないことは伝えたい
どんな形に関係が変わっていったとしても
この気持ちは変わらないし
これからも変わらなくて
存在にとっても助けられたこと
数えきれないくらいあったことも事実で
どこか近いうちにはっきりとさせなきゃいけない
そんなことを思っていたら
レ・ミゼラブルの「On My Own」が流れてきて
びっくりするくらい
刺さった。
私じゃなきゃやだって気持ちが見えない
って言ってはいるけど
それは相手にとってそうなのかもしれない
お互い、お互いじゃなきゃダメ
って思えてないのかもしれないね
出会う前の私より
今の私が好き
どうなったとしても
それは変わらない気がするから
いいんだと思う
ま、どうなるかわかんないけど
今の気持ちをとりあえず記録しておく
皆さんの明日が、少しでも
暖かい1日になりますように。
Lily.