お遍路二日目
今日は山道の運転が多かった。
それゆえ、参拝した寺も山の頂上にあるものが多かった。
一人で巡っていると寂しくなるときもあるだろうが、山頂にある寺の境内で、冬の澄んだ空気の中、一人で般若心経を読誦する贅沢に比べれば大したことはない。
十一番札所からスタートした今日だが、ところどころのお寺で駐車料金を徴収された。300円と納経代と等しく、また徴収される寺ではどこも同じ値段であった。山頂にある寺で徴収されるのは納得がいく。そこまでの参道の修繕費などにでも使われるのだろう。ただ、十九番札所でも徴収されたのは、よく意味が分からなかった。近所の民家が200円で駐車場を開放していたし、一般道を通っていける場所なのに。
あと、住居と寺が一体化している札所では、たいていレクサスが止まっていた。やはり儲かるのであろう。納経所のドアが自動化されているところが一番儲かっている寺のサインだろう。
十九番札所ではもちろん自動化されていた。
今日の最後は二十一番札所の大龍寺にお参りした。ロープウェーで上がるのだが、運賃が往復2470円とすこし高かった。まぁ登る機会費用に比べれば大したことはないのだが。往復のゴンドラ内では、乗客が私以外にもう一人しかいなくとも景色の解説をしてくれる。
とっとと参拝して次のお寺に行こうかと思ったが、急ぐ旅でもないのでゆっくりと頂上付近を散策した。
これは昔ニホンオオカミがいたことを表すために作られた、オオカミのブロンズ像だ。
ゴンドラ内から撮ったので遠いが、真ん中の方に小さく写っている。
これは弘法大師が修行したと言われる場所にある大師像だ
ゴンドラ内からも見えるのだが、山頂駅から急峻な山道を15分ほど登れば辿り着ける。
ただ、直前の岩場は鎖場もあり少し危険だ。
大師像の先にも行けるのだが、登山用の恰好ではなかったため断念した。
ジーパンにスニーカーでは流石に危険と感じるほどの岩場であった。
ゴンドラガールが言っていたが、弘法大師はここで修業をして空海の名前の一文字である「空」を思いつかれたそうだ。
「海」については室戸岬らしい。
これは名前は忘れたが、高名な彫刻家が作った山防人とかいう作品だ。
先程の大師像からすぐのところにある。
大師が東を見つめられているのとは対照的に、西に沈む夕日が美しい。