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序盤の駒組では「先ず玉を囲ってから」これは最も拙い考え方である。

「実戦にすぐ役立つ櫓(矢倉)の攻め方」大和久彪七段から

大体玉の囲いにどれが固くてどれが弱いなんてある訳がない。相手の攻撃力が皆無なら玉一つの裸だって安全だし、相手の攻撃力の集中している所には金銀四枚で囲っても危険。

極論のようだが言われてみれば全くそのとおりで、

兎角初心のうちは一つの形を覚えると相手の指し手には一向頓着なく、せっせと自分の思う形へと一心に駒を動かす人もある。

つまりは、

序盤の駒組では「先ず玉を囲ってから」これは最も拙い考え方である。

肝に銘じよう・・・。

「将棋世界」昭和26年11月号より


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