![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/133682500/rectangle_large_type_2_7c4b64d94ae677500e8d10f1a2380c66.jpeg?width=1200)
折々のチェスのレシピ(348)中盤戦
人はミスをするものです。とりわけチェスの中盤戦においては。
![](https://assets.st-note.com/img/1710215762515-cDiSlFNQ4l.png?width=1200)
白のこの手はかなりまずいです。なぜなら、
![](https://assets.st-note.com/img/1710215841467-5jo5Ej6Y22.png?width=1200)
クイーン取りとビショップ取りの両方をうまく受ける手段がないからです。仕方なく、
![](https://assets.st-note.com/img/1710215948996-SM3gXjrwv5.png?width=1200)
白はビショップを取りますが、
![](https://assets.st-note.com/img/1710215980199-KbCQpEGm6w.png?width=1200)
クイーンを取られたからには取り返すしかなく、
![](https://assets.st-note.com/img/1710216021630-xeFGrN9x7F.png?width=1200)
しかし、ルークまで取られてしまいます。駒を取ったり取られたり、あるいはその手順も考えなくてはならず、少々複雑ですが、黒としては相手のミスを見逃さなければ圧倒的に有利になる局面でした。
ある程度の棋力がついてくると、自分からはそんなに大きなミスはしなくなりますが、相手のミスは案外見逃してしまいがちです。よほど強い人でない限り、一局のうちに人は必ずミスをします。今回の例のような相手の大きなミスを見逃してしまうと、それが自分の敗着につながったりもしますので、相手のミスはきちんと咎めたいものです。