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折々のチェスのレシピ(485)少しだけ高度な知識をあなたに

前回の続きを軽くやってみます。といっても、別の局面で今回は黒からの目線です。

この局面で黒は「選択」が可能です。前回の言い方を踏襲すると、センターを崩すか、長期戦を志向するかの岐路です。

この手を指すと白はなんらかの受けをしてくる可能性が高く、お互いに駒組みを優先し合うことになり、中段で駒が睨み合う長期戦になる公算が大きくなります。

そうではなく、

こちらの場合はセンターを崩しにいく急戦含みの展開を黒は白に打診していることになります。

これもどちらがいいという話ではなく、相手に「どうしますか?」と尋ねている指し方です。このように、黒(後手番)であっても相手に今後の展開を問いかけることが可能です。ここからは相手の手次第で急戦調にもなれば長期戦模様にもなりますが、黒は上の局面から、白がポーンを取ってくる、取らずに進めてくる、別の手を指してくる、という3パターンについてそれぞれ五手ほど先まで研究しておけば、序盤は最低でも互角の進行に持っていけるはずです。

ちなみに、上の局面から白が持久戦模様を選択した場合、

黒もそれに応じてここまで手を作ることができれば序盤は十分です。形勢自体は互角ですが、黒の方に指したい手が今後は多くなる含みがあります(例えば、c5であったりNh5)。






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