チェスのレシピ(2) チェスでまずスコア1000点超えを目指す人のために
前回の続きです。
答えは、
Nxf2でした。
もし白のクイーンがそのナイトを取れば、次にNe4としてチェック&クイーン取りが実現します。こうなればもう黒の勝ちだと言えます。
白がそれを察知してh1のルークをg1に移動させたとしてもやはりNe4としましょう。白のキングが逃げたところでa3に落ちているナイトをクイーンで取ります。これでかなり優勢になります。
a3のナイトを先に取らないのはf2のナイトがただ取りされてしまうからです。Ne4はチェックをするだけでなくf2のナイトに紐付けもしています。
将棋でもそうですが、自分の駒を浮き駒にしないことは重要です。そのあたりことはまた次回以降に。
なぜ初回から中盤の一手問題を考えてもらったかというと、チェスは将棋とは比較にならないくらい、序盤の駒組みが中盤以降の優劣を分けるからです。中盤の局面は序盤の答え合わせのような側面があります。
理想をいえば、局面が中盤に入るか入らないかの時点で、ちょっとでもいいので優勢な局面を築きたいところです。逆にいえば、中盤に入るあたりで劣勢だと挽回がなかなか厳しいです。それがチェスなので。
中盤で不利になってしまうことが多い人は序盤を見直してみることをおすすめします。
このシリーズでは最初のほうは序盤を中心にする予定です。いくらエンドゲームに自信がある人でも序盤がダメだとエンドゲームに辿り着けないわけなので。
チェスは圧倒的に先手が有利なゲームなことはいずれまた。
ちなみに、掲出の局面は序盤から狙っています。それは白がクイーンを早く繰り出してきたからです。これ、重要なことなのでそのうちご紹介します。
ですが、まずは、次回の「取るや取らざるや」から、見ていきましょう。