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折々のチェスのレシピ(505)少しだけ高度な知識をあなたに

似たような局面はおそらく何度かご紹介していますが・・・

第1図

次に白がどんな手を指したとしても、黒からはd5という手が飛んできます。白は色々と手を尽くしたとしてもキングサイドにキャスリングすることはなかなか難しく、すでにひとつの選択肢を失ってしまっています。

それだけではなく、先手にもかかわらずかなり手が遅れています。この段階でナイトがどちらも初形のままというのはあり得ないと考えてもらって構わないです。

じゃあ、d5を防ぐためにこうしたらどうか?と考えるかもしれません。

この手があるではないかと思うかもしれませんが、これは黒にはとてもうれしくて、

ナイトを進出させると同時に、クイーンの可動域も広がります。

ということで、白は第1図には絶対にしてはいけないわけなのです。前回は自分にとって有利な局面図を憶えておくと便利だという話でしたが、このように自分にとって不利な局面(駒組み)も憶えておくとさらに正確に指すことができるようになります。


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