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折々のチェスのレシピ(546)少しだけ高度な知識をあなたに

形勢はまったくの互角です。

第1図

対局している二人は神経を使って大変な展開ですが、見ていたとしたら面白い対局です。しかし、白の次の一手、

これは悪手というより敗着です。なぜなら、

これをうまく受けることができないからです。

もちろん、白は、第1図で、

このように受けておかなくてはいけませんでした。そして、

ルークを並べて串刺しを狙えば、

黒は対応するしかなく、まだ均衡した局面が続いていました。

棋力が同じぐらいで相手がミスをしない場合、こうして形勢の均衡を保っていくしかありません。このまま均衡状態が続けばドローになりますし、どこかで均衡が崩れた時にどちらかにチャンスが生じます。兎にも角にも、形勢を常に互角の範囲にして指していかないことにはチャンスが巡ってきません。意図的に形勢を悪くしても相手のミスを誘う指し回しもあるにはありますが・・・。


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