続 ・ 恋の思い出
僕とその女性はその夜、恋人になりました。
僕たちは学校を卒業して社会人となり、
交際して3年目頃のある休日のことです。
結婚など全く考えていなかったのに、
「婚約指輪でも見にいってみようかな」
と思い立ち、兄を誘って宝石店を巡ることに。
目ん玉がブッ飛ぶようなお値段の指輪と宝石を眺めながら、5軒目くらいの宝石店で出会ってしまいました。
ー あぁ、あの子に似合う指輪はこれだ。
その指輪にはめるダイヤモンドを選び、
そのまま契約してしまいました。
兄「え?買うの?ていうか結婚するの?」
僕「する。いつかすると思ってたし。」
こうして僕は、彼女にプロポーズすることを決めました。
▼ 沖縄ならいけるはず
いつプロポーズするかは全く考えていなかったのですが、婚約指輪を契約してものの2-3日後にチャンスが訪れます。
彼女「沖縄とかいきたいなー」
僕「沖縄いいねー」
…ここだっ!
青い海・リゾートホテル・高級レストラン…
チャンスはいくらでもある!
プロポーズし放題だ!
すぐに3泊4日の沖縄旅行を計画し、
指輪が完成する2日後の飛行機をとりました。
3泊とも違うリゾートホテルを予約し、レンタカーを借りて自由に遊ぶ計画にしました。
これならプロポーズのタイミングには困らないはず…と思っていました。
▼ プロポーズって案外難しい
プロポーズなんて、イイ感じの雰囲気のときに、ちょっとカッコつけてキザなセリフを言えば良いと思っていました。
ところが。いざ準備が整うと、
なかなか思い切りがつきませんでした。
断られたら気まずい旅行になるよな…
もっと良いシチュエーションがあるかも…
どんな言葉がいいんだろう…
いろいろと考えているうちに、
あれよあれよと楽しい時間が過ぎ、
プロポーズできぬまま、3日目の夜10時。
まずい…チャンスは今夜しかないぞ。
しかも彼女は疲れて横になっている。
もうワンチャン…作るしかない!
僕「ここのプール、夜も綺麗なんだって。」
彼女「そうなんだー。眠いー。」
僕「せっかくだから、散歩しようよ。」
彼女「えー。眠いー。」
僕「ほら行くよ。」
彼女「えー。プロポーズでもしてくれるの?」
僕「!!!」
何と答えて誤魔化したか忘れましたが、
平静を装って、なんとか散歩に連れ出しました。
なんでもない話をしながら、
深夜のプールサイドを並んで歩きました。
エントランスの光が水面に反射して
本当に綺麗なプールでした。
プールに架かった橋の真ん中にきたとき、
彼女が橋の柵から身を乗り出しました。
彼女「うわぁ。ほんと綺麗。」
ゆっくり深呼吸をして、
後ろから優しく抱きしめる。
キラキラと輝くプールを眺める彼女。
その視線の先に婚約指輪を差し出しました。
僕「結婚しよう」
その後の返事の記憶がないのですが、
とても喜んでくれて、驚いてくれて、
後ろから抱きしめている僕の太ももをバンバン叩いてくれました。
部屋に戻って。
妻「声、震えてたね。ありがと。」
緊張で声が震えていたらしい。
ギリギリまでビビっていたけど、
何の捻りもない言葉しか出なかったけど、
ドラマみたくスマートに出来なかったけど、
精一杯の気持ちが伝わったプロポーズでした。
プロポーズして良かったです。
みおいちさんの「恋の思い出企画」への2回目の参加でした。
沢山の方のキュンキュンするエピソードを読んで勇気が出たので、恥ずかしすぎるプロポーズの思い出を書くことができました。
素敵な企画と皆様に感謝です。
1週間後の4月1日は眼鏡オジサンになる日です。
4月1日にプロフィール画像を3児のパパさんの眼鏡オジサン画像に変えるだけの、お手軽企画です。
意味とか価値とか、そういうのに疲れきった年度末のあなたを癒すのに効果があるのかないのかは全く分かりませんが、ゆるゆるの眼鏡オジサン画像で埋め尽くされたら全てがどうでも良くなると思うので、何を言っているか分からなくなってきた僕のためにもお気軽にご参加ください。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も素敵な一日をお過ごしください✨
頂戴したサポートは「眼鏡オジサンになる日」を日本記念日協会に登録する費用(15万円)に充てられる可能性がありますので、ご注意ください。