新生東京女子医科大学のための諮問委員会の皆様へ(2)
新生東京女子医科大学のための諮問委員会の皆様へ(2)
女子医大を復活させるOGの会有志りぼんの会一同
2024年9月4日
9月2日ホームページに掲載された「第2回新生東京女子医科大学のための諮問委員会要録」を拝見しました。りぼんの会からの質問状を委員会の前にお読みいただいていたと拝察いたします。ありがとうございました。
私たちは岩田喜美枝委員長を含む諮問委員会の皆様に、第三者委員会の報告書を受け、女子医大の再生に向けた使命を大いに期待していました。しかし、残念ながら、その期待は徐々に失望へと変わりつつあります。
9月2日の臨時教授会には岩田委員長が出席され、第2回諮問委員会(8/31)の内容を報告されたと聞きました。しかしその内容は、教授会の大多数からすると、そして私たちから見ても、著しく一方的なものでした。
岩田委員長からの報告で特記すべきものは以下の3点です。
①『教授会が希望していた諮問委員の追加はしない』
②現理事の「再任を排除しない」
③新病院長の選任は、新理事会発足後とする
諮問委員会は、足元のステークホルダーである院内職員や卒業生が、これまで女子医大理事会や評議員会と厳しく対立してきた経緯を全く理解せず、あくまでも理事会寄りの方針ばかりに持っていこうとしています。このような諮問委員会に真に女子医大の再生を任せられるのか? 今や、私たちの不安は募るばかりです。
忘れないでください。理事会・評議員会は完全に機能不全に陥っていました。だからこそ、この事件が起きました。再生のためには、現理事会・評議員会の影響を受けない後任人事選定が最優先で、再重要事項です。
そのうえで、再度質問および要望を提出させていただきます。
1) 理事・監事・評議員の選考は寄附行為に反しない内容で実施するとのことですが、院内の最も大きい声をここに代弁します。
『病院長交代、選任は最優先事項です!』
岩田委員長は女子医大病院の「医療安全に関する監査委員会」の委員でもありますから、医療安全の維持がどれほど重要であるかはよくご存じでしょう。医療安全と経営の立て直しのため、信任を失った現在の3附属病院院長には「即時辞任」を求めます。緊急対応として、各病院の臨床部長会で代行者を選任し、正式な院長選考は後に行うことを提案します。
2) 8月26日の臨時教授会での議論と要望が諮問委員会に正確に伝わっていないと聞いていますが、これは本当しょうか。要録によると、臨時理事会の報告は石黒直子理事が担当しました。このため、諮問委員会には現理事会の声のみが主に届いているのではないでしょうか。
石黒理事は現在、理事会と教授会の両方に参加していますが、第三者委員会の報告書において、丸学長と共に何度も問題行動が指摘されている人物です。例を挙げれば、警視庁の家宅捜索後、4月1日に行われた学内説明会での司会中に、石黒氏は岩本絹子氏を堂々と支持し、勇気を持って発言した教職員の氏名や所属を執拗に確認しました。しかし、8月5日の学内第三者委員会説明会で、教職員があっけにとられるほど手のひらを返し、岩本絹子氏の退任を強く求めました。これらの行動により、石黒直子氏は教職員からの信用を完全に失い、強い忌避感を持たれている理事の一人です。
諮問委員会が従う予定の寄附行為は、岩本前理事長と現理事会によって自分たちに都合の良いように改変されており、これが女子医大の再生を妨げるルールになる可能性があります。寄附行為自体の改訂が必要です。そのため、現在の寄附行為を絶対的な判断基準とせず、諮問委員会と現場のステークホルダーが連携して組織の再構築を進めることが望ましいです。
報告書簡易版P13やP27から抜粋します。
『ステークホルダーは足元の教職員(本院有志代表)や、同窓会(OGの会、至誠会)、法人経営陣、教学関係者、医師等の法人内部の関係者など様々な考え方を自由闊達に意見交換できるように期待されているのです』
まず、ステークホルダーの意見を聞くことが重要です。この対話を実現する時間を確保し、その期間中の安全性を保つためにも、附属3病院の院長の即時辞任を強く求めます。
3) 丸義朗学長の辞任が決定したとのことです。後任の学長選任は急ぎすぎず、慎重に進めていただきたいと思います。学長不在時の代行者が既に決定している可能性がありますが、この人選も岩本元理事長と現理事会によるものです。代行者についても、教授会が納得できる選考が行われるべきです。代行者の選出は、ぜひ教授会で行っていただきたいと願います。
今後、諮問委員会自体が第二の女子医大理事会にならぬように、対話ができる委員会であることを心より祈念いたします。
以上