人間力こそが輝きになるを見た
エンタメの世界でのグループ活動の中では、脱退、卒業、中途加入、解散など、様々なメンバーの転換期があるものだ。
バンドなどは演奏に関わるから、脱退があれば新規加入も自然なことと受け入れられるし、大所帯の女性アイドルグループの出入りは慣れ親しまれている。
ところが、熱狂的なファンを多く持つ、未だに新社名が覚えられない旧J所属の男性アイドルグループでは、メンバーの脱退があっても、そのままのメンバーでやっていく様しか見たことがなかった。
なので、sexy Zone改めtimeleszとなった菊池風磨、佐藤勝利、松島聡の3人が、自ら主催して、オーディションで新メンバーを加入させるという発表をした時は、X上では大論争が巻き起こっていた。
大半が熱狂的なセクゾファン達の「嫌ーーー!」という叫びだった。
そういう意を唱えるファン達に対して、菊池風磨は真摯に向き合って、自分の思いを伝え続けていた。
そして、そんな現役アイドルが、自分達の新しいメンバーを自らオーディションで選ぶというドキュメント番組が、Netflixで放送開始された。
小学生の時に大好きだった『スター誕生』からの、生粋のオーディション番組好きな私は、すぐに見てみた。
ケミストリーやモー娘を排出した『ASAYAN』や、NiziUのJYPオーディションで、世に出るための厳しさは幾度となく目にして、感動してきたけど、今回のtimeleszオーディションは、それだけに留まらない面白さがある。
それは、現役アイドル達が自ら仲間選びをするという点だ。
そこでは、見た目や実力や可能性に加えて、仲間としてやっていけるかが、かなり重要視されている。
通常のオーディションではなかなか見られない、その人の人間性が、強く浮かび上がってくる。
加入したら即メンバーとしてデビューできる事が約束されているオーディションだから、元々timeleszを好きだったとか、timeleszだからこそ入りたいという人以外の人も相当数いて、応募総数は18,922件だという。
その全ての応募者について、菊池風磨はネットで応募者のSNS情報も検索したと言う。
すると、応募書類には記載していない、現時点で別の事務所に所属していたりとか、女性とのツーショット写真が出てきたという。
応募者の本気度も大切だけど、何よりもプロジェクトに泥を塗ってしまうような虚偽は避けなければならない。
それが見守ってくれているファンへの礼儀であるから。
ただのアイドルとしてしか見ていなかった青年達の、その人間力の高さに恐れ入った。
そして、昨日公開されたシーズン3は、菊池風磨と今や大人気のSnowManの渡辺翔太の対談。
2年前くらいから大好きなSnowManだけど、結成は2012年で最初は6人グループで、2019年に目黒蓮、ラウール、向井康二の3人が加入して9人グループになったのだと、初めて知った。
初期メンバーの渡辺翔太に、途中からメンバーが増えた事に関する話しを聞き、途中加入の目黒蓮からも、手紙というカタチでその思いが伝えられる。
そのどちらの内容も、本当に素晴らしい。
多くの人の支持を得られるようになるまでには、いろんな意味で鍛えられ、人間としての成長が、そのまま輝きになっていくんだなぁ〜という事を、まざまざと見せつけられた。
私自身も、エンタメ業界の隅っこにいた身として、何回かのオーディションを経験しているけど、本気というものがちゃんとわかっていなかったなぁと恥ずかしく思った。
でも、本気というのは、壁をいくつも乗り越えないとわかり得ないものなんだということもわかった。
本気で乗り越えた先には、また一段高い壁があって、そこを乗り越えたら、また更に高い壁がある。
そうやって、本気というものも、少しずつ経験値で身についていくものなのだなぁと感じた。
そうやっていくつもいくつも壁を乗り越えて、人間力が磨かれるからこそ、多くの人の心をとらえる輝きが身についていくんだなぁと感動した。
人間力こそが輝き!
そんな事を感じたというお話しでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。