![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82308827/rectangle_large_type_2_1ebd06c0481512412654bddc3430dc2e.jpeg?width=1200)
リブルが、種苗も養殖も手掛ける理由。
こんにちは、株式会社リブルの岩本です。
徳島県海陽町の美しい海で牡蠣の養殖をしていますが、リブルは牡蠣の“タネ”を販売する種苗メーカーでもあります。
今回は、牡蠣のタネ、種苗についてお話します。
自社の養殖場を持っている牡蠣種苗メーカーは、リブルだけ。
牡蠣の人工種苗を販売している県の水産系の機関や個人で販売しているところはちょこちょこありますが、主要な企業は3社だけ。そのうちの1社が、リブルです。
そして、自社の養殖場を持っているのは、リブルだけです。
もちろん、リブルの養殖には、リブルが販売している自社の種苗を使っています。
「自社の養殖に使う種苗だから、悪い種苗を作っているわけがない」と思いますよね。実際にそのとおりです。
養殖をして気づいたことを、リブルの種苗生産を担当しているメンバーにあれこれと言って注文をつけています。養殖チームの声を身近に聞いて、種苗生産チームはより良い種苗を作ろうと品質の向上に取り組んでいます。
この好循環は、リブルの種苗の信頼感につながっていると思います。
養殖現場は、種苗の生きたマニュアル。
種苗を販売するとき、自社で養殖をしていると、種苗を買いに来るお客さんと同じ目線で話すことができます。養殖の経験をもってアドバイスをすることができますし、こちらも教えられることもたくさんあります。
また、種苗生産現場と一緒に、リブルの養殖現場も視察に来るお客さんがたくさんいます。実際に養殖をしている現場は、「こうやって育てれば良いんだ」という生きたマニュアルになりますよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1657336693709-10tZ2ndiqp.jpg?width=1200)
リブルの牡蠣は、殻がとても綺麗です。これは収穫後に必死に洗っているのではなく、育っているところから綺麗なのです。殻も含めて商品価値のある牡蠣を作っています。
ちなみに、出荷前に殻の清掃にものすごく時間やコストをかけている産地もあります。イカダから吊り下げる垂下式養殖では、収穫の時まで海にひたすら入れておくだけなので、付着物を除去するタイミングがないんですよね。
ガッツリと育ったフジツボが付いてしまったり、汚れが蓄積したりすると、取るのはすごく大変なんです。
しかし、シングルシード式は付着物が付きにくく、綺麗な殻を作りやすいです。
しかも、リブルでは付着物を見つけたらすぐに除去したり、バスケットをこまめに洗ったり、手間をかけています。「強度は低いが頻度は高い」作業をしていることを、現場で伝えることができます。
なぜ殻が綺麗なのか、その理由を養殖現場を見ると理解してもらえるのです。
※リブルの三倍体シングルシードの養殖について詳しくは前回までの記事をご覧ください!
牡蠣養殖は、副業にも新規漁業者にも向いている。
もちろん、種苗のお客さんの海の環境では、リブルとまったく同じ作り方はできません。ほとんどの海は、リブルが育てている徳島県海陽町の海よりも栄養が豊富なので(笑)、環境によって作り方を調整する必要があります。
計画的に生産するためには、再現性が大事です。
そのために、リブルではさまざまなデータを取得、分析して「どのタイミングで、どのような作業をすれば、よい品質の牡蠣ができるのか」を見える化する「スマート養殖」にチャレンジしています。
前回も書きましたが、牡蠣養殖は副業や兼業としても始めやすく、漁業をやってみたいと考えている新規事業者の方にも向いていると考えています。「初心者が明日からでも牡蠣養殖を始め、初年度から収益を得られるシステム」を構築して、「やりたい人がやれる」水産業を実現します!