10分で難病を指摘?医師という職業がAIに奪われるのか。
少々刺激的なタイトルですが、日々、医師の方向けに不動産投資のコンサルティングをしている我々から、AI技術との共存が叫ばれるこの時代に、医師という職業がどのような事態にさらされるのか、というテーマでお話をしたいと思います。
AIに奪われる職業
AI技術の進展により、将来的に職業の多くが消える可能性があることが指摘されています。オックスフォード大学が行った調査では、「10~20年後に日本の労働人口の49%の職業が消える」という結果が出ています。この結果に不安を抱く方も多いかもしれません。
さて、2018年に発表された「10年後に無くなる職業ランキング」を見てみましょう。
1位 電車運転士 99.8%
1位 経理事務員 99.8%
3位 包装作業員 99.7%
4位 路線バス運転手 99.6%
4位 塵芥収集作業員 99.6%
自動化された電車が増えていたり、入力作業やデータ処理がAIによる代替作業となったり。そのような背景が直接影響していることが伺えます。紙で受けつけていたものがフォーム入力になり、ルーティン作業は機械でも処理が可能なようにマニュアル化されていく。
一方、「消えない職業」として挙げられるのはどのような職業でしょう。機械にできないこと、苦手なこととはなんでしょうか。それは、判断力や臨機応変な対応、共感力、そして新たなアイデアを生み出す能力などが必要な分野です。AIは人の気持ちを汲んだり、クリエイティブな作業をしたりすることが苦手なのです。
では、医師に目を向けますと、医師も「消えない職業」に該当します。医療従事者、教育関係者、コンサルタントなどは、人間の感情や専門知識、技術を必要とします。AI時代においても活躍するために、ITに関する知識、コミュニケーション能力や創造力、問題解決能力などのスキルを養う必要があるでしょう。
医師とAIの共存
しかし、完全なる安心はできません。医師の仕事の中にも、AIの方が得意になっていく可能性のある分野もあります。
東京大学医科学研究所が導入したIBM社製のAI「ワトソン」は、治療の成果が上がらない白血病患者に対して、わずか10分ほどで「二次性白血病ではないか」という専門医でも難しい診断を下したと報道されました。この「ワトソン」は医学論文を2,000万件以上読み込んでいたといいますから、人間である医師が叶わないのは当然です。
AIは学習速度が人に比べて格段に速い上、疲れを知りません。診断の分野ではすでに人間を上回っているといわれています。また、現在ではまだ難しい手術においても、将来的にはAIが人よりも優れた成果を残すようになるだろうと予想する専門家もいます。
奪われるな。使いこなせ。
こういった中で、今後の医師に求められるのは「進歩するテクノロジーを使いこなす能力」です。言い換えると、革新技術を部品として使いこなす総合調整能力とも言えます。
例えば、診断と処方は医師が長年にわたって必死になって修練する専門技能です。なかなかAIが代わることは難しそうですが、これをAIが助けてくれるなら、どのAIをどのように使うかを考える力こそが重要になります。
人の命を預かるため、責任は大きく、専用の機器を使った繊細で複雑な手作業が求められる医師の仕事は、完全機械化は現実的には難しいと言えます。AIに診断されることに対する患者の心理的抵抗感も大きいため、人の手を完全に離れることは当面なさそうです。
そのため、膨大なデータを解析して治療計画を立てるなど、あくまで医師のサポート役としての活用が期待されます。AIと人間の得意分野を上手く活用し合い、より良い社会の実現を目指したいですね。
医師の仕事も変化をし続けるでしょう。しかし、AIとの共存によって、より正確で効率的な医療が提供されることを期待しています。
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今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。いかがでしたでしょうか。
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