【熱中症】気づいた時には、もう遅い → ぶっ倒れた本人が解説
大学院で学んだ、疫学・公衆衛生学の視点をもとに健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。
急に暑くなりました。
暑さに慣れていない時期に、急に暑くなると脱水症や熱中症の発症リスクが高くなります。
(随伴した、脳卒中・心筋梗塞などの心血管イベントの発症リスクも高くなることが知られています。)
ニュースで、熱中症の危険性について報道されていますが、
「実際に発症して、ぶっ倒れた経験がある人」かつ「医療従事者」という人は少ないのではないでしょうか?
私は、30歳代のある夕方に、熱中症でぶっ倒れてしまいました。
幸い自然回復し、何も残った症状は無かったのですが
「結構、危なかったな….。」と自覚しています。
この日の経験をシェアします。
キーワードは「自覚した時には遅い!」「早めから水分補給を!」です。
■ 発症前までの自覚症状
学生時代は部活で鍛えていたので(私達の時代は、「水禁止」も当たり前)
自分でも暑さには強い体質と思っていました。
30歳代前半でしたし、そのような経験をしたことはありませんでした。
その日は、すごく暑い日でした。
自宅に帰ってきた時の、部屋の暑さを今でも覚えています。
その日に摂取した水分が、普段より少なかったかどうかまではわかりませんが、
普段飲んでいる水分量よりも、たくさん水分が必要だったのでしょう。
ジ:「寝不足も続いているし、疲れているのかな??」
急な脱力感と頭痛で立っていられなくなり、ソファーに寝転びました。
ジ:「あ、、、もしかして、熱中症かも??」
■ 自覚してOS-1(経口補水液)を飲んだけど
何せ、身体に上手く力が入らないもので、冷蔵庫まで行くのも大変。
私の家は、医療従事者が多い家系なので、気にして夏は経口補水液を常備しています。
ジ:「一気に飲んで、身体に水分を入れないと! ゴク…ゴク…. これでもう安心。」
しばらく、ソファーでゆっくりしておこう。
ジ:「う、、、」
そのまま、全量嘔吐してしまいました。
胃に入ると、吐き気がひどい。でも飲まないと。
「思うように飲めない!」
「身体に水が入っていかない!」
チビチビ一口ずつ飲んでいるうちに意識が朦朧として、ソファーの上で意識消失していました。
■ それからどうなった?
3時間くらいして、ふと目が覚めました。
意識がなくなる前のソファーの上でした。
妻:「呼んでも起きないから、ご飯もう食べたよ」
ジ:「いやー、それどころではなく、大変だったのよ(経過説明)」
妻:「え? これは、病院受診ものだったなー。大丈夫だったから良かったけど」
その頃には、吐き気がおさまっていたので、しっかり水分を補給して早めに寝ました。
何せ、意識が回復して良かった。若いって素敵。
それにしても、身体がしんどかった。
これ、高齢者だったら、運が悪いと●んでたと思う。
■ 教訓
脱力した状態では、冷蔵庫まで水分を取りに行くことすら難しかった
水分を補給したくても、吐き気が酷くて飲めなかった(口から飲めないので、本来は点滴の処置が必要なレベル)
家族も、ただ疲れて寝ているだけと思っていた(鑑別が困難)
症状が全くない状態から急に出た(出た時には、すでに遅しの状態であった)
症状を感じていない早めの時期から、しっかり水分補給をしたり、暑さは積極的に避けるようにしましょう。
寝不足、栄養不足も天敵のようです。気をつけていきましょう!
*今年も、すごく暑くなりそう。
気をつけて夏を乗り切りましょう!
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