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統計ソフト”R”の 絶望感 と 救いの神

大学院で学んだ、公衆衛生学・疫学の知見を元に、健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。

この4月からは、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)により支援されて実施されている東京大学医療リアルワールドデータ活用人材育成事業に選んでいただき、臨床疫学や統計学を学び直しています。


今までの統計解析ではSTATAというソフトを使用していましたが、何度目かの正直で”R”を再開しました。

皆さんは、統計解析で”R”を使ったことがありますか?

統計やデータ解析に特化したソフトなのですが、何よりも素晴らしいのが、無料かつオープンソースなんです!

自分自身は、STATAが使いやすいのですが、自分のPCの中にしかありませんし、結構なお値段がします。

「統計解析やってみたい!」と思った人が、手軽に始められるって、結構重要な事だと思うんですよね。

多くの医療従事者が手元のデータを、きちんと解析することで、広く公表して、更に良い実践が広がれば、「健康的な社会」につながると確信しているからです。

“R”は、R言語をメンテナンスしているCRANのWebページより、簡単にR言語をインストールすることができます。

ところが、インストールして、画面を開くと、、、


え?
これで統計?
何するの?

って絶望感。
一度でも、PCに”R”を入れたことがある人は、何となく解ると思います。



>



↑さあ、どうぞ! って おい!

訳がわからず、すぐに使用を諦めてきました。
(一時は、RコマンダーやEZRを使用していた時期もありましたが、普通のRはムリ)


この絶望感に対して、神が降臨しました。

東大の兼ね合いで、GW明けからは、週一で「岡田 昌史 先生」のR入門の講義を受けることができています。


岡田 昌史 先生? 誰?

この本の監訳された先生です。

気になった方は、本屋で立ち読みしてみてください!
328ページもありますが、難解なので、立ち読みではほとんど内容は入ってこないと思います。

ところが、実際に先生の言葉で説明していただくと、驚くほどに理解が深まり、「あれ?、”R”って敬遠していたけど、結構イケるんじゃね?」という感じになっています。

最初の導入が、鬼ほど難しいですが、そこを乗り越えると違う世界が見えるようでした。


何を習うかは重要ですが、誰から習うも非常に重要なファクター
だと感じました。

統計解析を行うときに、たまにしか使わない解析ソフトウェアを見よう見まねで使い、それっぽいp値や信頼区間さえ得られればOKとしてしまうことも多いかもしれない。

統計解析は、単なる計算作業なのではなく、いわばデータと「対話」しながら仮説を検証していく、研究プロセスの中の重要な部分である。

データをさまざまな形式のグラフに何度もプロットし、その分布に対して適切な分析手法を考えて適用していという知的な作業である。

Rによる医療統計学 監訳者 岡田 昌史先生 まえがきを抜粋


データを丁寧に扱えるように。
適切な分析ができるように。
ソフトだけに頼らないように。

まだ、初学者レベルではありますが、先生方からしっかり学び、思うような解析ができるように演習を進めていきたいです。

(先生の授業を聞くまでは、全く理解できませんでしたが、終了後には、あっという間に80ページくらい読み進めることができました)。

得られた内容についても、今後、使ってみたいと思う人への橋渡しができるようにしたいです。そのためにも、自分のレベル上げが重要ですね。


引き続き、頑張っていきます!

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