今朝の月の、なんと幸の薄そうなこと
ぼうっと白く、息も絶え絶え浮かんでる
「まるで姉様みたい」
自分の口からついて出た言葉に
自分がいちばん驚いていた
病弱な姉様が羨ましかった
めらめらと嫉妬が燃え上がる
太陽の如き私の心は
きっと醜くてあさましいんでしょうけれど
でも、姉様?
お母様の御心も、
そしてあの方の御心も、
貴方にかかりきりなのよ
だから姉様
ずっと消えないでいて
消えてしまったら
あの方の御心が私に向くことは
生涯なくなってしまうから
#シロクマ文芸部 に毎週参加しています。
拙文ですが、笑っていただけたなら本望です。
#今朝の月
#詩小説