風鈴と戯れる子どもたちが、
私の目に青く眩しく映った。
強烈な陽射しに
透けてしまいそうなほど柔らかい髪を
奔放になびかせて、
子どもたちは駆けてゆく。
洗いたての服をはためかせて、
青々とした草木をゆらして、
たのしそうに笑いながら、
子どもたちは駆けてゆく。
くるくると渦を描いたと思えば、
まっすぐに疾走したりしながら、
私の方へやってきて、
すれ違いざまにハラリ、
スカートの裾をめくっていった。
あまりの無邪気さに
私もついつい笑ってしまって 、
遠くなっていく子どもたちを見送りながら、
ふと思う。
そうか、あの子たちはきっと、
風の子なんだ。
#シロクマ文芸部
#風鈴と
#詩 と #掌編 の間にあるもの