![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/24038038/rectangle_large_type_2_bb291835f2863e1591cda02f3dddd38a.jpg?width=1200)
【SSW05:WORKS】白も霧も近藤佑香、の境地を経た「新たな自分」
札幌市出身のギター弾き語りシンガーソングライター、近藤佑香(こんどう・ゆか)。彼女のメディア出演歴やライブへの想い、アルバム制作について聞いた。
多様なメディア出演の経験と、ライブへの想い
幼いころから、音楽にまつわることとなると積極的に行動してきた佑香。その姿勢は、本格的に音楽活動を始めてからも変わらない。「デュオ時代に出演したラジオ局に連絡して、『弾き語りを始めたので出演させてください』と自分を売り込んだこともあります」。
上京後は、札幌の企業や団体から仕事を受けることが増えた。17年12月には、北海道の軽自動車専門店・クレタのTVCMサウンドロゴ「OK! oh! 軽! クレタ♪」を担当。「まさか、こういう形で自分の声を使ってもらえるとは思いませんでした」。
北海道CM
— 近藤 佑香(こんどう ゆか) (@yukalantern) December 28, 2018
クレタ🚙
まだつかっていただけているみたいで嬉しいです😭 pic.twitter.com/06CyOtAEXX
また、19年9月には、20年以上続く人気ゲームシリーズの最新作『ライザのアトリエ』にてイメージソング『Prospect』を歌唱。
「ニューアルバムのプロデュースやギターサポートもお願いしている西村健さんの推薦で、ご縁をいただくことができました。いつかテーマソングも任せてもらえるようにがんばります」。
西村氏は、佑香が東京でワンマンライブを行うきっかけになった人物でもある。「ずっと、札幌で1stアルバムを制作した時に協力してくださったギタリストさんのような方を探していたんです。でも上京したてのころは、サポート演奏者さんと知り合う機会があまりなくて」と彼女は回顧する。
「ライブを重ねて、素敵なアーティストさんとの対バンが増えていって、遂に西村さんと出逢って、『この人だ!』と思い、思い切って声を掛けました。サポートしていただく自分を想像したら、ワクワクがとまらなくなって、『ワンマンをしたい!』となったんです」。
彼女のYouTubeチャンネルには、毎週、西村氏のサポート演奏によるカバー動画が投稿されている。
ライブはどのくらいの頻度で行っているのだろうか。
「19年10月には、一ヶ月で11本のライブをやりました」と、佑香は目を輝かせる。「それまで、ライブは月3本がちょうどいいと思ってたんですけど、11本やったらすごく楽しいってことに気づいてしまいました」。
ワンマンライブの準備やCD制作等に集中する時期は除くとしても、「3日に一度は歌っていたい」と言う。
20年6月27日には、2回目のバースデイワンマンライブが予定されている。事前にライブ会場でチケットを購入すると、バースデイワンマン当日に特別なプレゼントがもらえるそうだ。早く買えば買うほど、レアなアイテムが手に入るらしい。ぜひゲットしたいものだ。
自分の名刺としてのアルバム制作
「弾き語りを始めるとき『何かひとつ、曲げないものを決めておいた方がいい』とアドバイスされたんです」と佑香は振り返る。「それまで私はずっと、歌が好きという気持ちだけで歌っていました。だから、誰かに何かを伝えたいとかもなくて、『どうしよう』と」。
考えに考えた末の答えが、白い服を着て歌うことだった。
「ライブで私を見た方に、『白い服の人が歌っていたな』くらいでも良いから、覚えて帰ってもらえたらいいなと思ったんです」。
彼女の『白』に対するこだわりは、衣装に留まらず、17年1月にリリースした1stアルバム『白も霧も』へ繋がっていく。
「自分のオリジナル曲の『漂白剤』でも歌ってるんですけど、ドロドロしたこととか嫌なこととか、全部綺麗にしたいんです。白くて綺麗で、汚れも何もない人になりたいっていうのが、ピュアな理想としてあります」と彼女は語る。
「だけどくすんでる、もやもや〜な部分だって自分だから、そこも見てほしい。『白も霧も、近藤佑香』なんです」。
音楽活動開始当初から17年1月までの佑香そのものともいえる1stアルバムは、19年10月15日に完売。しかし、ファンからの要望を受け、20年2月22日に再販を開始した。
現在までに制作したオリジナル曲は、1stアルバム収録分を含めて30曲ほど。「代表曲を一つ選ぶのは難しいですね」と笑う。
彼女自身が最も気に入っている曲は『霧』だ。「この曲をCDにしたくてアルバムを作ったようなものです。大事に歌ってきました」。
ファンから評価が高いのは、郷愁を誘うメロディと歌詞が胸にしみる『さよならなわけじゃないのに』、ライブ参加者全員で「店員さん」と合唱する『ゆめのはなし』、ドラマのようなMVも印象的な『わたあめ雲』などだ。
かつての自分を「歌うことが好きだっただけ」と評した佑香。「弾き語りでの活動開始から約5年が経った今、自分の歌を通じてファンに伝えたいことはありますか?」と訊いてみた。
「音楽活動を休止していたころ、『小さな幸せを一日十個見つける』ことを日課にしていたんです。たとえば散歩の途中、道端に可愛い花が咲いているのを見つけた、とかでいいんです。悲しいことや辛いことがあっても、誰かが見てくれていたり、小さな幸せを見つけられたりすれば、『今日も幸せだったな』と思えました」と彼女は言う。
「だから今、気分がどん底の状態の人や、一人で頑張りすぎている人がいたら、私の歌で幸せを届けたいです。大きくなくていいから、ちょっとでも幸せな時間をみんなに届けられたらいいな」。
そんな彼女は、現在、新たなアルバムを制作中だという。
「『オアシス』という曲を入れたい、と思って作り始めました。前作の『霧』みたいに『こういう自分を見てほしい』とかじゃなくて、純粋に歌うことへの喜びを込めています。私にとって一番幸せな場所は歌う場所だ、って気づいたんです」。
さらに続けて「結局CDは、自分の紹介なんだなって。『自分はこういう人間ですよ』っていうのが全部あらわれる。今の私の新しい名刺となる一枚です」。
3年ぶりのアルバムでどんな姿を見せてくれるのか、仕上がりが楽しみだ。
Text:Momiji
INFORMATION
2020.06.27(Sun) open 18:00 / start 18:30
『yuka birthday live』
[会場]銀座MiiyaCafe(東京都中央区銀座6-3-16 泰明ビル4F)
[料金]前売¥3,000(+1drink) / 当日¥3,500(+1drink)
[出演]pf.宇川祐太朗 / perc.髙盛陽子
関連記事
いいなと思ったら応援しよう!
![紅葉/reasnot](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124597102/profile_ca6eeac70c86a7af79666946e30ba81e.png?width=600&crop=1:1,smart)