マガジンのカバー画像

メモ

29
気になった記事の記録
運営しているクリエイター

#軍事

現代の戦略理論で指導者が持つ認識の重要性がどのように考察されているのか?

戦略の研究で著名なトーマス・シェリングは、古典的著作である『軍備と影響力』において、現代…

武内和人
1年前
22

論文紹介 テロ組織の指導者を標的とした斬首作戦は有効なのか?

非正規戦争で領域支配を確立できていない武装勢力と交戦する場合、反乱軍の指導部、特にその指…

武内和人
1年前
36

戦力組成(Order of Battle)とは何か?

ある国家の軍隊が戦闘力を組織化し、運用するために採用する部隊の編組や配置、部隊を構成する…

武内和人
1年前
43

論文紹介 小規模な武力行使で相手を外交交渉へ誘導する戦略がある

基本的に国際政治や戦略の研究では戦争が政策を遂行する手段としてあまりにもコストが大きすぎ…

武内和人
3年前
13

古典的な抑止論と現代の抑止論は何が違うのか?

抑止の目的は戦争を防止することにあります。もし潜在的な攻撃者が部隊を動員し、それを国境に…

武内和人
3年前
31

戦略を研究する人なら知っておきたいゲーム理論の基礎的な研究成果を紹介する

ゲーム理論(game theory)とは、利害が異なる行為主体が相互に影響を及ぼし合う状況で選択す…

武内和人
3年前
43

軍事学の世界で重心は何を意味する用語なのか?

軍事学の研究では、重心(Schwerpunkt)という用語に特別な意味が与えられています。一般に物理学の用語としての重心は、ある物体がどのような姿勢であっても、そこを支えれば必ず釣り合いを保って静止するような点をいいます。 しかし、軍事学では軍隊の力が凝集しており、また部隊移動の中心となる点を重心といいます。もし敵を攻撃するときは、敵の重心を狙うことが効果的であると考えられており、それを判別する要領は重心分析と呼ばれています。この記事ではクラウゼヴィッツが示した重心分析の要

革新的な戦い方を編み出す軍事組織の特徴を分析した『柔軟性』の紹介

現実の戦争に必勝法のようなものは存在しません。状況の変化を察知し、絶え間なく研究を重ね、…

武内和人
3年前
23

現代戦における秘密工作の意義と限界を考える

古くから軍事学の文献では、外国に工作員を送り込み、そこで表面的には一般人として生活させつ…

武内和人
3年前
21

研究メモ 軍事学では決勝点をどのように分析するのか?

決勝点(decisive point)とは、敵に対して大きな優位を得ることができる地理上の位置のことを…

武内和人
3年前
13

戦役分析とは何か? 現代軍事学の研究史を辿る

戦役分析(campaign analysis)とは、戦略から作戦の次元にかけて敵と味方の部隊の配備、移動…

武内和人
3年前
25

兵站家が語る作戦の技術と科学『作戦の兵站』の紹介

軍隊が組織的な戦闘力を発揮できるのは、戦闘部隊の背後で後方支援部隊が絶えず活動しているた…

武内和人
3年前
31