アトピー ステロイド編
持病と言うのか体質なのか運命なのかわからないけど私は小さい頃から肌がとても弱い。
本当に肌に関しては苦労した。
思春期が1番酷く、何もわからない母は医者に言われるがままステロイドをもらい私に渡して、私もそれしかないと思っていたからベタベタ塗った。それなのにどんどん酷くなった。病院に行くたびに「言われた通りにちゃんとサボらずに塗って!(塗ってます)」と怒られ薬はどんどん強くなっていく。もう家はステロイド屋さんが開けるぐらいありとあらゆる種類の物で溢れている。
医者が必ず言う言葉。
「言われた通りに塗っていたら治る」
「僕の言う通りにしなさい」
「体質だから仕方ない」
お決まりのセリフで診察そのものは5分もかからない。今まで生きてきて何十回もしくは百回を超えているかもしれないぐらい病院を変えた。名医と言われる先生に会いに何時間もかけて行ったりもした。それでも診察内容はさほど変わらず、たまに「お、これは!」と思う時があったけどそれはだいたい宗教じみてたりなんだかよくわからない高いアイテムを売りつけてくるような所だった。
そんなこんなで皮膚科医には絶望感しかなく完全に信頼はなくなった。
ある時を境にステロイドを全部やめた。
やめた後は地獄だった。反動で全身から汁や血が噴き出した。長年ステロイドを塗り続けたツケとでも言うのか。顔も体も動かすだけで皮膚が割れ激痛、痒み、見た目はゾンビのよう。
それも一定期間続くと徐々にではあるがおさまってきた。その後もうステロイドは塗らなくなった。皮膚トラブルも前ほどは起こらなくなった。
だが更年期と共にまたやつらがやってきた。
もう忘れていたアトピーの波が。
更年期と診断されて以降免疫はガタ落ち、気力も体力も昔のようにはいかない。ホルモンバランスも悪いし自律神経もイカれてるしで体が大パニック。とにかくその日出来る事を地道にやるしかない状態。体も無理はきかないのでなるべくゆるいスケジュールで日々過ごす。
ある時期から私はポリポリと体を掻き始めた。体の色んな所に発疹が出ている。最初は気にもしていなかったが増えてきたので皮膚科へ。これぐらいならステロイド塗ってさっさと治しちゃえ。と思ったのが間違いだった、、、
またやってしまった、、、、
半年ぐらいで一気に悪化。病院を途中で変えたがもう手遅れ。どんどん全身に広がりもうこれは自分の生活や食事やストレスや環境や全てを見直すしか方法は無いと気づいた。
またステロイドをやめた。
今回の反動は思春期の頃とは比べ物にならないほど一気に来た。顔と首は出かけれないほどの酷さ。真っ赤で皮はめくれ、触り心地はヤスリのようにザラザラ。痒いし痛い。
またこれに向き合う人生が始まるのか、、、
絶望感。
皮膚の問題は1日や2日で解決は出来ない。
ある程度の長期戦は覚悟しておかなければ。
また自分と向き合う日々が始まった。
つづく