アルコール依存症の方向けのサービス・アプリ
海外におけるアルコール依存症の治療に関するサービスやアプリを調べてみました。
【注意】あくまでアプリの紹介であり医学的な内容は医師等にご確認下さい
前提:アルコール依存症とは
長期にわたり多量飲酒を続けるなど、お酒の飲み方を誤ると誰にでも起こりうる「病気」です。
前提:アルコール依存症の治療とは
極端な話、治ることは無く「断酒による克服」のみが対応策となるようです。ただし、そこに至るまでいくつかのフェーズに分けて治療がされるようです。
治療導入期(治療への動機づけ)
解毒期(断酒開始)
リハビリテーション(家庭、社会に戻る)
以降、死ぬまで飲まない
飲む量を管理してアルコール依存症にならないようにするというのも重要ですが、おそらくニーズとして生まれるのは病気を自覚してからかなと。
1.治療導入期
病気であることを自覚し、家族など身近な人たちに理解をしてもらう必要があります。そしてそのアルコール依存症という病気がどのように人生に影響を与えるかを明確にすることが治療の第一歩となります。
2.解毒期
海外ではデトックスと表現されるようです。断酒を目標とし、入院したり通院し、離脱症状への対処を行うものです。
3.リハビリテーション期
通常の生活を送れるようにします。
以降、一生お酒とは無縁の生活を送るようにし、これによりアルコール依存症を克服します。以下のような取り組みを行うようです。
薬物療法:飲酒時にアセトアルデヒドによる不快な反応を引き起こす薬を服用することで飲酒を抑止するなどします。
自助グループへの参加:例えばアルコホーリクス・アノニマス(Alcoholics Anonymous)と呼ばれる匿名でのグループに参加し、飲酒を止めるべく発言するなどします。
海外のサービスとしては、治療導入期とリハビリテーションに使えるアプリが多いようです。
オンライン版Alcoholics Anonymous:Relay
単なるグループチャットではなく、孤独感をなくすためのギミックが実装されています。コミュニケーションも出来るようになっており、「励まし合える」アプリとなっているようです。
減酒アプリ:Reframe
断酒アプリではなく、減酒アプリですね。
飲酒の管理をしつつ、様々なコースがあり、飲酒する時間で他のことにチャレンジするよう促すアプリとなっているようです。Relayのようなコミュニケーション機能もあるようです。
オンライン診療:Ria Health
アプリを使って医師とのビデオ通話を行ったり、アルコール使用量をトラッキングしたりすることができる機能があるようです。更に、詳しい仕組みまでは記載がないのですが薬物療法についても対応しているように見えます。
オンライン総合サービス: monument
医師とのビデオチャット機能、具体的な目標を設定し断酒に向かう進捗を管理する機能などがあるようです。
またセラピストが管理しているAlcoholics Anonymousのようなグループに入ることも可能となっており、上記で紹介したアプリの総合的なサービスと言えるかも知れません。薬物療法にも対応しているよう↓です。
新型コロナによって日本でもオンライン診療・オンライン服薬指導が出来るようになった
あまり知られていないかも知れませんが、新型コロナウイルスの感染拡大により2020年から「0410対応」というものが始まりました。
「薬剤師が対面で服薬指導をしないとクスリを売れない・買えない」状況だったのが、新型コロナウイルスの感染拡大によって自宅にクスリが配送されるようになりました。さらに2022年改正薬機法により、一時的な対応ではなく恒久的な指針が示されました。
https://pharms-cloud.com/column/online-medication/
薬局を経営される方々にとって大きな変化だったと思いますが、まさにゲームチェンジャーを生み出しうる環境の変化だと思います。
クスリのことや治療に詳しくないですが、ITのことならお任せください。
もしアプリ開発を考えている方がいらっしゃれば、是非ご連絡いただければと思います。